データに基づくBPDの理解

BPDの様な問題は、かつて虐待などトラウマ(精神的外傷)を主因として発生するような理解がなされがちであった。

画像診断が示すところでは大脳辺縁系や前頭連合野に萎縮が見られるなどの問題が知られるようになっている。

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一方、生育歴などのデータからは、必ずしもBPDが性的虐待などのトラウマ経験がある訳でない事も分かってきている。

そんなことも含めて書かれた、精神科医の方が残している以下のブログの内容は一見する価値があるように思える。

 

「家族と専門家のための境界性パーソナリティー障害治療マニュアル(仮題)」のための草稿

 

黒田クリニック

http://www.onyx.dti.ne.jp/~akino-k/

 

著者の黒田章史医師は以前BPD家族会の顧問をしておられた。

http://seiwa-pb.co.jp/bpd_family/date_place/post_20.html

 

 家族にない責任を求めるのは問題があるが、本当は問題があるのに目をつぶらせることにも問題はあるだろうと個人的には思う。
 子供が親に責任を求め、親をコントロールしてしまうような例もあるようだが、親が子を支配し続けているようなこともある。
 事実を知る人間が介在しないと問題を解決するのは難しそうだ。