うつ傾向?

自分は職場での長年の問題や、地域での大活躍の後に起きたいくつかの重大な裏切りやいくつかの問題などによってかなり生きるエネルギーを失っていた。

自宅内は荒れて、物事にやる気が起きず、それでもなんとかその時々で自分を奮起させて何とか生きてきた。

しかし、昨年末に起きた(その後考えれば)BPDらしき人が長年の疎遠から再登場したことでの「あげさげ」でかなり傷ついてしまった。その後はBPDについて調べたり考えたりすることでそれをエネルギーにしてきたのだが、それもそろそろ自分の中でカタが付きつつある。そのことでこのところ自分を支えてきた前向きなエネルギーが底付きつつあるようだ。

このままエネルギーを確保できないと危険だと感じる。歳をとり、今後によい方向への改善を期待しがたくなってきて、さらに政治を理由とする日本のあまりにもひどい状況に絶望し、気分は落ち込むばかりだ。

ふと、この状態は【うつ病】に近いのではないかと考え、いくつかのうつ病チェックをしてみると答え方によって、うつ病ではないがうつ病傾向というものから軽~中度、さらには重度のうつ病となるものもあった。同じものでも答え方によってはうつ病を否定されてしまうこともあるのだが。

少なくともメンタルは一時よりよくない状態になってきているらしい。

典型的になうつ病には合わないと感じている部分が多いものの、傾向としては抑鬱症状が現れていることを認めざるを得ない。

この所、体にじりじりと軽くしびれた感じがあり、今、急にキーボードを打つ左手に震えが出てきたので、自律神経失調傾向も出てきたのかも知れない。自律神経失調症はストレスによって起こる。今の自分の状況ではストレスを感じているのは間違いないから、身体症状として表れてきたのかもしれない。

ストレスを減らし、リラックスに努めると同時に、なにか夢中になれることを探す必要がありそうだ。

うつ病について研究してみるのも、少しはエネルギー確保に役立つかも知れない。もっとも、BPDのように理解しがたいものではないので、あまりエネルギーを費やすものではないだろうが。

気分改善には薬という手もあるのであるが。典型的なものがプロザックだ。スマートドラッグとしても知られる、アメリカを中心とする海外では非常にポピュラーで、ほとんど日常的に使用されるSSRIの抗うつ薬だ。本来の抗うつ薬としてではなく、多幸感をもたらし前向きになるための、一種の心のドーピングに使われている実態がある。日本では未認可薬ではあるが、個人輸入でかなり入っているらしい。100錠で3000円弱程度なので気軽に購入されているようだ。

アメリカでの実態は、製薬会社と医師の関係まで含めて論じた以下の記事も参考になろう。

米国人にとって抗うつ剤はキャンディも同然?――日常化する服用
堀田 佳男

日経ビジネスオンライン

 

なお、SSRIはシナプスにおけるセロトニンの再吸収阻害をすることでセロトニンを増やし、セロトニンの放出量が増えた状態を擬似的に作り出す。副作用は少ないながら過剰摂取でセロトニン症候群を引き起こすことも知られている。

抗うつ剤依存については、たとえば次の記事も参考になろう。

競争社会向けのドーピング剤、処方しましょうか?~『やめたくてもやめられない』
片田珠美著(評:三浦天紗子)

日経ビジネスオンライン

BPDから逃れられないのはマインドコントロール

BPDは、人を操作するのが巧みだ。

魅惑的で親しみに満ちた行動と開けっぴろげな不幸な過去の告白などでターゲットの心に入り込む。

周囲にターゲットとなる人物の誹謗中傷をまき散らし、孤立させて、自分を唯一の味方に思わせようとする。

ターゲットを自分に依存させる目的だけとは限らず、ターゲットを換えたときに、新ターゲットに近付きために旧ターゲットの誹謗中傷をすることもある。

精神科への入院でも、特定の医師なりカウンセラーなり看護師なりに取り入ろうとして、孤立させようと誹謗中傷をすることがよくあると言われる。だからこそ医療関係者は互いに親しく情報交換をしておいて、患者に惑わされないようによほど気を付ける必要がある。

BPDには対人操作が非常に多い。

 

ターゲットは、BPDには自分が付いていないといけないと思わされてしまう。そのために現実に苦しい想いをしても、【見捨ててしまう】ことを避けようとして離れられないことも多い。また、離れたあとも見捨ててしまったときに病むことも多い。それほどまでに心を操作されてしまうのだ。

BPDと離婚した人の投稿を引用する。

離婚から1年ほど経った頃、このBPDに詳しい友人と会った時にこの話しになった。
俺が
「相手が誰であろうとも人との別れは寂しいモノだが今回の件は+α結果的に見捨ててしまった様で
かわいそうと言う気持ちが強く自分の方に加害者意識を時折感じる事が・・・」
と話したところ、
知人いわく
「+αの部分って言うのはまだBPDのヤツから受けた洗脳からお前自信が抜け切れてないからキツイんだよ!」と言われハッとした。
つまり『洗脳からの脱洗脳』は更に簡単に行かない」と言うか。。。BPDと共依存考察 Heaven’s Life

自分の空虚を埋めるために無限の愛情を求めるBPDは、それを得るべく必死にターゲットを確保しようと心を操る。その影響は極めて強いのだ。

かくいう私は半年を過ぎ、そろそろ影響がかなり少なくなってきた。繰り返される矛盾した言動・態度の変化に振り回された日々も、今では遠くなった。

BPD的な心性と解離性障害による人格交代の繰り返しが彼女だったと今では理解が進んできている。

ずいぶんマインドコントロールも解けてきたようだ。

遙か昔のこともあり、当初から心の問題への対応を考えていたのだが(そのために、再び現れた彼女に自分から近寄った部分がある)、自主的に離れた以上、こちらから何もできることもないし、その義務も必要もない。

彼女が専門的な知識を持ち、心の問題を理解しているはずにもかかわらず、自分の問題から目をそむけ続ける限り、どうにもならないのだろう。その点では普通のBPDよりはるかに厄介な存在と言える。

自分の共依存性

BPDのパートナーは共依存に陥っていることが多い。

おそらく、私もそういう性質からBPDらしき人に見込まれた可能性がある。

*+*

他人から指摘を受けたこともあるぐらいで、みる人が見れば私が子供時代が幸せで何の問題も無くはぐくまれてきたわけではないのがわかるらしい。「幸せに育ってきたように見えるなんてあり得ない」と。「つついたらどろどろしたものがでてきそう」とまで言われた。

自分とて生育歴に何かしら問題がある人はすぐわかるので、同じことだろう。

生きづらさを抱えていたから、大学生の時に心理学を学んだり、徹底的に自分の中の問題をさぐり対話をして、多くのことを克服してきたつもりだった。

ただ、一つだけ気づけなかったのが、共依存性だった。これはもう本当に何年か前にはっきり気づいたことで、それがゆえに自分の人生を生きられていなかったのだ。

30代になってから、地元の地域活動でボランティアに打ち込んできた。それで大きな仕事をして、その仕事は新聞や雑誌でも紹介されている。

ただ、若くしてボランティアで地域活動をしているのは珍しいと言われていた。

仕事の上で豊富な才能を全く活かせないのでやりがいを感じられず、意図的に能力を発揮させないよう飼い殺し状態にする職場いじめを受けていたこともあって、誰かが喜んでくれることが自分にとっての励みになるし生き甲斐になると感じていた。その結果、自己犠牲的な行動が加速し、いくつもの事業をボランティアで手掛けていた。

しかし、そうやってがんばっていても、最初のうちは喜ばれているが、そのうちそれを当たり前とされるようになり、都合よく利用されているだけになっていた。無償どころか手弁当でやっているにもかかわらず、裏があるとか金儲けをしているとかとおかしな攻撃を受けることもたびたびだった。そして、利益を得ている人達は、こちらがそのボランティアの上で困ったときに何も助けの手を差しのばそうとはしなかった。単純に奉仕をするだけの完全に一方的な関係になっていたのだ。

それどころか、都合よく頼ろうとしたり、ただの都合のいい労働力としてこき使おうとする人達まで出てくる始末だった。

こうしたボランティアのために人生のいい時期を費やし、ほとんど何も残らなかった。その時期にやるべきだった自分のためのことは何もできていなかった。もっと利己的であるべきだったのだ。

この状況はおかしいと思うようになり、無償ではなく有償で仕事を引き受けることを原則にするようになったが、パーソナリティ障害のことを考えて自分のチェックをしているうちに、これはアダルトチルドレンの共依存であると明確に理解するようになった。

その以前から、自分の中の問題が理由でボランティアに打ち込み結局は不幸な人々が存在することに気付いていたのだが、共依存という考え方でとらえてはいなかったのだ。

*+*

他人が自分を必要とし、自分が依存されることで自分の存在意義を確認する。その関係に自己犠牲的に埋没する。

これが共依存だ。

たとえば、貧乏で売れないミュージシャンを献身的に支える女性は、そのミュージシャンが自分を必要としてくれるから尽くしている。しかしその状況に依存しているので、ミュージシャンが成功したり真っ当な人生を歩もうとすることには徹底的に抵抗する。歪んだ関係を継続させようとするのだ。

共依存は大概非常にいびつな関係で、結局どちらも不幸になりやすい。あるいは破綻する。

依存性が強いBPDの人を世話してしまう人は、共依存状態に陥っていることが多い。この人には自分が付いていてあげなくては、と思ってしまい、自己犠牲をいとわない。その結果、心身、生活がぼろぼろになってしまう。中には自殺する人もいる。

相手に問題を感じているのだから、さっさと離れればいいのに、なかなかそうはしようとしない。

結婚していて子供もいるのなら離婚が難しいのは分からなくもないが、あくまで自分が離れたくないのであるのが共依存故だ。

理解してあげよう、面倒をみてあげよう。そうして暴力暴言に耐え続けてしまったりする。自己犠牲によって自分の必要性を確認して満足してしまっているのだ。これはもう病気の域だ。

*+*

自分も、生育歴的な問題がある人を見ると、吸い寄せられやすく、援助したくてたまらなくなる傾向がある。

自分なら理解し、手助けしてあげられる、という想いがあり、自分を犠牲にしても面倒をみてあげたくなる傾向がある。

そんな面倒な人は相手にしない、適当にあしらう、というのが正しい選択かも知れないが、カウンセリングマインドを発揮してしまったり、苦しくてもきちんと向き合おうと考えてしまう。教員としてなら抱え込みすぎるタイプなのは間違いない。クラス担任などすれば処理しきれなくなる。そうでなくてもかなり意識して生徒の内面や問題を見ないようにしないと、やっていけない。わかっていながらよほどのことがない限り見過ごす。これはとても苦しいことだ。

BPDなど、まさに危険そのものだ。BPDの得意技である親しくもないのに異常に親しげな態度と不幸な身の上話を簡単に信じる人間ではないが(実際、そういうひとは身の危険を感じて遠ざけている)、教え子とかある程度過去に問題を知っている人はそういうガードの対象にならないらしい。今回はそこを突破されてしまったようだ。

 

共依存の傾向を意識することで、自分の共依存的行動を客観的にとらえることが出来るようにしていかなければならない。

 

 

 

松本俊彦さん講演:生き延びるために日常生活をどう乗り切るか

食事、睡眠、仕事や勉強、人付き合い 生き延びるために日常生活をどう乗り切るか

https://www.buzzfeed.com

精神科医、松本俊彦さん講演詳報最終回の第3弾では、自傷行為や摂食障害など生きづらさを感じている人が、日常生活をどう乗り切ればいいのか診察室で行なっているアドバイスを伝えます。

 自傷を繰り返す人だけでなく、役に立つかも知れない。

 

解離性障害が強いのかも知れない

私が悩まされ、強いショックを受けさせられた相手は、その心性と言動からBPDである可能性を強く感じてきた。

ただ、実際に対面する時間が短く、その特徴である見放され不安で感情爆発して直接暴言や暴力を受けるような場面には出くわさなかったので、行動化をおさえている状態(≒寛解?)であったようにも思える。その代わり、別の手段(攻撃性)で激しい感情を処理しているようなので、本質的にはBPDの心性は持ち続けているのだろう。

典型的なBPDのありようが全てに当てはまるわけではなく、個別の事情がかさなっているから多様性があるはずだ。

彼女の場合は、軽度の人格交代の様なものが頻繁にみられた。軽度というのは、完全に別人格に替わる解離性同一性障害(DID)ではなく、別の性格や特徴に替わってしまうスイッチングが起こる特定不能の解離性障害であろうと思われることだ。

記憶はほぼ繋がっているようだが、曖昧な場合もある。スイッチングしたときに話が繋がっていない様子が見えることがあるし、本人もやや記憶の断絶を感じているらしいこともある。

過去の記憶が曖昧だったり現実にベールがかぶった状態であったり、記憶から感情が解離していたりしているらしい。半年前の写真を見て、何故こんなことをしているのかを覚えていないといったり、夜にやっていたことを朝になってなんでそんなことをしてしまったのだろうと悩んでみたり。本人の性格傾向が変わってしまうようなことが頻繁にあるようだ。

暴言を吐く人格が突如出ては引っ込んでみたりするが、これなどは傍観している別人格が飛び出てくる感じだ。本人が了解尽くだったことを非難するようなことを言うので、記憶が完全に繋がっていないのかも知れない。

そして豹変前後で言動だけでなく使う言葉や認識も変わったので、私に対応する人格が変わったのではないかとも思えた。豹変後も含め、矛盾した言動がしばしばみられたのもスイッチングによるものだったのかも知れない。

スイッチングする人格は少なくとも4パターンぐらいはあるようだった。顔つきも変わり、写真を他人に見せると同一人物に思えないと言われた。

・基本人格。普段の対人対応をしている、声が低く男勝りの人格。かつての彼女に近い。

・可愛い人格。声が高く、親しい友人やパートナーと接するときの、女性として理想化されたような人格。

・憤怒の人格。激しい怒りを担当する。普段は傍観して時折介入して怒りをぶちまける。基本人格と認識や記憶がやや不一致の様子。

・不明な人格。基本人格と性格も記憶も完全には一致せず、豹変後に現れた人格。

基本人格と可愛い人格はミックスした状態になりやすいようだった。口調と声質は可愛い人格なのに顔つきが基本人格ということもあった。

写真で見ると、上記とは別の顔つきに見えるものがあり、シチュエーションも違うので更に別の人格があるのかもしれない

一人の人と言うにはあまりに落差が大きいが、人格交代と言うには表面的すぎるのでどう考えたらいいのかわからずにいた。完全に別人格になるわけではない特定不能の解離性障害が解離性障害の多くを占めることを考えると、そう考えるのがもっともしっくり来るのだ。この障害についてかかれたものが少なくわかりにくいが、以下が参考になる。

https://susumu-akashi.com/2018/07/switching/

 

BPDの診断基準に「重篤な解離性の症状」が含まれるが、併存とされる場合もある。その境はどこにあるのだろう。

 

非常によくありそうなBPDとの展開

はてなダイアリーから転載。

よくあるBPDの人との顛末2つ。

 

■BPD(境界性人格障害)の人と付き合った末路

どうなるのだろうか

BPDの人は、不思議な魅力を持つ

彼・彼女らは人との距離をとても狭めようとする

精神的な距離がとても短い関係を作る

その為に彼・彼女らは劇的な関係を演出し、自らを守られるべき存在に見せる

だから、人同士の距離が大きくなり、繋がりが弱くなった現代の人間にとって魅力的に見える

けれど、彼・彼女らは愛情を確認するために時として残酷なことをする

試すのだ

その人が何処まで犠牲にしてこちらに意識を向けてくれるかによって、彼・彼女らは愛情を感じる

例えばこうだ

家庭環境の悲惨さを訴え、自傷行為を告白し、自殺すると伝える

あなたが友人・知人と遊んでいると知れば時間・場所に関係なく電話をかけて自分自身を優先させる

深夜に電話をするとか、呼び出してみせるとか

あなたが嫌だと思う行為を行なってみたりなど

(例えばあなたの大切にしているものを粗末にしたり、他の異性と出歩いてみたり)

そうした行為であなたを試し、耐えてくれることを”献身的”であると受け取る

あなたは彼・彼女の憂いを帯びた雰囲気や、こちらを健気に繋ぎ止め頼ってくる姿に夢中になるだろう

だから、初めの頃はそうした試し行為も甘んじて受け入れるのだろう

しかし、あなたの寛容さにもいつしか限界が訪れる

「もう付き合いきれない、もう少しこっちの事も考えてくれ」

あなたのそうした言葉が、引き金になるだろう

彼・彼女らはより強くあなたを試す

それと同時に、自分を守るためにあらゆる手段を講じる

初めの頃、あなたに見せた”かわいそうな姿”を用いて、自分やあなたの周りの人を味方につける

彼・彼女らはあなたが特別だから好きなのではなく、都合の良い人間であるから好きなのだ

だから、自分の思い通りにならなくなると容赦なく捨てるのだ

その頃には新しい恋人を作り、あなたを攻撃しだすだろう

覚えてないだろうか

あなたが彼・彼女らと付き合い始めた頃を

彼・彼女らは昔の恋人のことを頻繁に話さなかっただろうか

そして、その相談にあなたは乗っていたのではないだろうか

それと同じことが起きている

かくして、あなたは同じように彼・彼女らとは離れることになる

しかし、まだ終わらない

新しい恋人を手にいれた彼・彼女らはそれでもあなたを狙う

現在の恋人と少しトラブルを起こせば彼・彼女らは言うだろう

「やっぱり、あなたが一番だった」「もう一度やり直せないか」「友達として相談に乗って」と

そして、あなたはそのトラブルに巻き込まれ、完全に縁が切れるまで利用され続ける

その過程で、あなたは彼・彼女らによって知人・友人の多くを失い、そのコミュニティでの立場も失うだろう

さて、そうした経験を持つ人はその後どういう風に生きていくのだろうか

呪いのように、自らもBPDとなるのか

誰も信じられなくなり、恋愛や対人関係に怯えるようになるのか

こうして書いたのは、BPDの人と付き合った人間が、その後どういう風に生きていくのかを知りたいからだ

増田にもBPDの人間と付き合った経験を持つ人はいるだろう

付き合う前と付き合うあとで、どの様に価値観が変容したかを知りたい

https://anond.hatelabo.jp/20120207210414

 

■彼女が重度の境界性人格障害だった

今年の春に上京して、少し経った頃に彼女ができた。もともとツイッターで話をしていて、東京に来たのをきっかけに会うことに。すぐに意気投合して、会った次の日には付き合うことになっていた。

笑いのツボも、価値観もとても近くて、お互いの趣味が一緒なのも嬉しかった。彼女が何かを話して、自分が同意をすると、こどものような顔をして喜んで甘えてくれて、それがとても幸せだった。

自分にとって初めての彼女だったから、変だと気づくのが遅かったというのはあったと思う。

半月が経った頃、彼女から「元カレにDVされて、怒られるのがトラウマ」「家族が重度の障害を持っている」「DVの影響でこどもが授かれず、もしも授かっても遺伝的に障害がある可能性が高い」との告白を受けた。今の父は実の父ではないだとか、他にもそういう話はどんどん出ていたので、彼女のことが好きで好きで舞い上がっていた自分は「なんて不幸な生い立ちなんだろう。いや、不幸っていう言い方はよくない。そういうのが幸せだと思っていたんだ。じゃあ、自分が本当の幸せを与えてあげよう」としか考えられなくなっていった。10年20年を考えた付き合いをしようと改めて伝えると彼女はとても幸せな顔をしてから、「あなたが今までの人の中で一番です」と泣いた。

彼女はほんとに些細なことで不機嫌になって、数時間で上機嫌に戻る。不機嫌になると(今思えば都合よく)眠くなったり疲れたり頭痛になったり、でも仲直りするとそんなことなかったかのようにはしゃぎまくる。ジェットコースターみたいな毎日で、刺激的ではあった。JRでお互いの住む地域まで1時間以上かかるのに、一月の7割近くは会っていたと思う。

トラウマに触れないように、自分は徹底して、彼女のわがままな言動に一度も怒らないように接していた。「他の女性とツイッターで会話されるのは嫌だ」「多人数でも他の女性と会われるのがいやだ」と言われたのでやめるようにしたし、「男友達と会った時も浮気だと考えてしまう」と言われたから毎回会っている人の写メールを送った。それでも疑われるのでなるべく会わないようにしていった。夜の十時に「今から(終電まで)会いたい」と言われたら一時間かけて駆けつけたし(無理だとかメールにしようと言うと「会いたくないんでしょ」と怒る)待ち合わせ場所についてから2時間経ってからキャンセルの連絡が来ても怒らなかった。ほぼ毎日深夜に電話を2時間以上したり(たいてい向こうは途中で寝るので切ろうとすると怒ったり、10分出るのが遅れると浮気を疑われたりした)、メールを一日最低30通したり(5分返信がないと「嫌われたかなあ」だとか「メールする気ないならやめる?」と怒られる)。急に激怒されても、嫌な気持ちにさせてしまった自分が悪いと謝った。向こうが元カレとツイッターで会話していたり、自分に課してくる注文と同じようなことを彼女が守らなくても、何も言わないようにした。我慢はできたし、指摘したら「じゃあもういい、ツイッターやめる!」みたいにありえないほど怒るから。怒っていない彼女はとても甘えてくれて好きだったから、怒らせないように必死になっていた。

でも、数ヶ月が経ったある日、彼女に好意を持っている男(彼女はそのことを知っている)と、彼女の友達と、彼女の3人が飲みに行った。ちょうど前日に彼女が不機嫌になっていたこともあり、あてつけとは言えど、好意を持たれているとわかっている人と少人数で会われるのはさすがに嫌だったので「あまりそういうのは行かないでほしい」と諌めると、彼女は「怖い」と言った。次の日、再びその男と一昼夜一緒に過ごした彼女は音信不通になった。数日後にメールで連絡を促すと手の平を返したような態度しか見せず、結果別れるということになった。今は彼女は、その男と付き合っている。

彼女がいなくなった頃、見計らったように境界性人格障害(ボーダー)のことを知って衝撃を受けた。ほぼ全ての項目が彼女に該当していたから。

・見捨てられる不安や恐怖心が強い

・他者を過大に評価し理想視していたかと思うと、急にこきおろしたり激しい攻撃性を向ける

・人と適度な距離感を保てずグレーゾーンのない好きか嫌いかの両極端で不安定な対人関係しか持てない

・感情の起伏が激しく自分で感情をコントロールすることができない

・数時間から1日~2日で気分がコロコロと変わる

・価値観や人生観が変化しやすい

・虚言が多い

・キレやすい

・慢性的な空虚感と虚無感

・自己主張する割に甘えが強い

・ダッコなど3、4歳のような愛情を求める

・最も身近な相手を振り回し、相手が自分を見捨てないかを試し続ける

・愛情独占欲求が過度に強く常に誰かとつながっていたいと願う

・嫌われたり捨てられるのではないかという恐怖心や猜疑心から攻撃行動をとりやすい

・時に自ら嫌がられるようなことをわざと行ない「ほらやっぱり私を見捨てた」などと相手を困惑させる

あのあてつけは「試し行為」であることを知った。愛されていることを確認するために、相手の嫌がる無理難題を持ちかけて許してもらおうとする。でも、例えそれをクリアしても要求はどんどんエスカレートするから、結局いつか破綻する。ボーダーに「そういう愛情表現は間違っている」と言っても通用しない。彼女はまともな愛情表現を知らない人だから。

一度だけ、音信不通の時に彼女のバイト先の駅まで行った。別れるにしても直接話したかったし、前にこっそりバイト先に訪れた時は喜んでくれたし、不機嫌から上機嫌になるのもこちらから水を向ければ今まではあっという間だったから。でもその日は会ってくれなかった。

後に彼女の共通フォロワー伝いに聞いた話だと、自分は「”毎日”最寄り駅で”待ち伏せ”している怖い人」という扱いになっていた。彼女の頭の中の罪悪感が、嘘にならない程度に誇張され、彼女が悪くない方向に正当化されて、それが絶対の考えとなる。こちらから訂正を求めたくても、ストーカー同然の扱いをされているため、無理に近寄ったら「怖い」と言われる。彼女の周囲の取り巻きには彼女しか近寄れないし、心情的に彼女の味方をするから、当然自分が悪者になった話を真に受ける。元カレが一番距離的に遠くなるのを、無自覚でわかっているのだと思う。浮気や大量のわがままをしてきたのは彼女なのに、全ての罪を自分に転嫁されて、「元カレはひどかった」「わたしは男運が悪い」と周りの男にアプローチ。そういう言葉につられてやってくる男を捕まえて、付き合い始めの楽しく甘い部分だけを吸って、ボーダーの症状が出る頃に次のターゲットを見つけて乗り換えてここまでやって来ていたということを、別れてからようやく気づいた。

詐欺とは違うのだと思う。詐欺は初めから相手を騙すことを考えているけれど、ボーダーは騙す気はなく、好きでいる瞬間は真剣に好きなのだろう。彼女も自身のことを「わがまま」「ツンデレ」「やきもちやき」という風に捉えていた。彼女の中では、恋愛下手なわたし、なのだ。

だけど彼女は反省と学習をできない。反省は自分が悪いと思わないとできないから。彼女は自分に都合の悪いことを全部相手が悪いと正当化してしまう。新しい恋人とも今は楽しいだろうけれど、絶対に自分のような流れで失敗するし、次も、その次も同じことの繰り返しになる。

最近、新しくできた彼氏のツイッターをのぞいてみると、「あなたが今までの人の中で一番です」というようなことを言われた、と舞い上がっていた。時期から何まで、まったく同じパターン。ちなみに、この人が彼女にとって20人目の彼氏。彼女は20代前半。

今考えるとありえない人だったけど、深い仲になった恋人にしか本性を見せないから、周囲の評価はすこぶるいい。真実を知っている恋人はカットアウトして「ひどい人だった」「わたしは断れない性格」とアピール、周囲は「かわいそうに」「あなたは優しすぎる」ともてはやす。本人は悲劇のヒロインとして構ってくれることに喜び、元カレたちだけが割を食う。すごくよくできたシステムだと思う。

DVの元カレも、本当の部分はあれど、それほどひどい人ではなかったのではないか、と思うようになってきた。自分の行動で、ひどいストーカー扱いになるくらいだから。彼女の話もどこまでが本当なのか、今では疑わしい。

ボーダーの人は、初めに恋人を理想化するから、その時の異常なまでの好かれ方がまだ残っていて、たまに思い出すとつらくなる。不機嫌になった時は全人格を否定されるようなことを、彼女なりの正しい論理でとことん突きつけてくるけど、逆に上機嫌の時には、全人格を肯定しても足りない、というほど肯定してくるから、今後あれほど好かれることがあるのだろうかと不安にはなる。

でも、ずっと続いていたら確実に依存になってしまっていたと思うし、友達や仕事も全て悪い方向へ行ってしまったと思う。そして何より、彼女は見切りをつけたらあっさり次へ行く。彼女にとっては構ってくれる人なら誰でもよいから。だから深みにはまる前に別れることになってよかったのかもしれない、と今では思う。覚せい剤みたいなもので、向こうに完全に自分を委ねていたら、いなくなった時に耐えられなかった気がする。自分は彼女を愛していたけど、「ある日いきなり消える可能性を孕んだ二人だけの世界」で生きることは無理だった。一回相手を諌めた程度でなくなってしまう関係は対等ではないことに、ようやく気がついた。

一度彼女が最高潮に怒って(「会いたい」と連絡が来たので、会ったら「疲れてるんだけど」と怒られた)、その時「他人を信じてもどうせ裏切られるだけだから、初めから信じない」「信じているのは自分だけ」と自嘲気味に言ったことがあった。

でもきっと、彼女の中にはちゃんとした自分がないのだと思う。ずっと逃避して生きてきたから精神が途中で止まっていて、それを認めるのがつらいから、正当化するためにカメレオンのように恋人に言動を合わせて、これが自分だと思い込む。指輪をひけらかすように、のろけを強要して、「わたしの彼氏はこんなに愛してくれるのよ」と周囲に見せびらかすことで自己肯定をする。ボーダーの典型的な症例らしい。

「新しい恋人と性格がぴったり」と、まるで懲りていないツイートを見て、そう感じた。自分と彼女の性格が運命的に合っていたのではなくて、実は無意識に向こうが合わせていた、というのが一番悲しかった。

つらいこととかから逃げないで、自分のダメな所と向き合って、じっくり解決していこうと何度も言った。壊れそうな人だから大事にしたい、と思った気持ちに嘘はなかった。

でも相手はもう壊れてしまっていた。

ボーダーであることを教えたい。けれど、今は話を聞いてくれる立場ではないし、他人に戻ってしまった自分の役割ではないのだとも思う。

それにやっぱり、正直もっと不幸な目にあってしまえ、と思っている自分がいる。

https://anond.hatelabo.jp/20100820021613

 

本当に、BPDの行動パターンはよく似ている。何から何までそっくりではないが、基本的な心性が共通しているので、似たような言動をする。

自分の経験とも共通する部分がいくつもある。

ぞっこんという態度から突然180°違ってしまうのが恐ろしい。何があったかもわからない。おそらくは彼女の中で起きたことなので、本人にも説明がつかないが、【見捨てられ不安】【飲み込まれ不安】【脱価値化】【二極思考】【幸せ恐怖症】などといったことが、何かのきっかけに起きたのだと思われる。自分が一体どんな扱いを受けていたのかわからないが、音信不通になってから一回だけあった返信では、事実と異なることをぶつけて責任転嫁して来た。暴力を振るうわけでも嫌なことをするわけでもない私を嫌った理由を些細なことにこじつけているだけだった。

音信不通になった後は、おそらく(彼女の職場の)知人との間でストーカー扱いでもされていたのではないかと言う気がする。その期間でもなぜか私に対する好意を手の込んだやり方で暗示するような行為があったのが余計にわからない。音信不通でありながら何故か関係を完全には切らず、借りていたものを返す約束をした後もずるずると引き伸ばされた。

非常につらいいたぶり行為までされた。何故そんなに憎悪するのかがわからないが、遙か昔もそうだったから、そこは彼女の特性なのかも知れない。二極思考で悪とされるとどうにもならない。

 

BPDは、自分の空虚な穴を埋める無限の愛情源が何処かにあるとおもってさまよう存在だと思う。そして自分自身が自分自身の問題に向かい合おうと思わない限り、ひたすらさまよい続けることになるのだろう。

彼らは病気なのだ。自然治癒することはない。おそらく、なおしたいと思い、自分を見詰め直せるタイプの人でないとなかなか改善はしない。元BPDを自称する人達には、自分を客観視し、勉強熱心で自分の状況をつかむことができている人が多いようだ。

 

うつ病の原因の一部は体内の炎症?

こんな興味深い記事があった。

 

うつ病の一部は「体内での炎症」が原因か:研究結果

一部のうつ病患者は、体内で炎症が起きていることを示す「C反応性タンパク(CRP)」の数値が高く、これが「意欲」と「報酬」に関連するの領域間の「交信障害」に関係しているという研究結果が発表された。

TEXT BY EMILY REYNOLDS
TRANSLATION BY HIROKI SAKAMOTO/GALILEO

WIRED NEWS (UK)

https://wired.jp/2015/12/06/inflammation-depression/

 

離れてみないとわからないのかも

何人かのBPDの彼氏・彼女(既婚含む)をもつ人のアカウントをフォローしている。

とにかく皆悩まされている。苦しんでいる。平気で嘘をつく、踏みにじる行為に。

他人から見れば、そんな人とは別れればいいのにと写るのだけれど、当人には、なかなか離れる決意まではもてないらしい。

ほっておけない、私がついていてあげないと…それはかなり「共依存」になってしまっているのだろう。問題のある人を相手にすることで、自分に価値を見いだしている状態。

しかし、精神に問題のある人と結婚し何十年も支えてきた近所の方は、とにかく優しい人だ。争いを好まず、穏やかで優しい人。

別な知り合いも彼女が精神科に通っているが、彼もとても優しい。

とても優しいが故に、問題のある人にとり込まれてしまって離れることができなくなってしまう人もいるだろうし、純粋に支えてあげたいと思うからと言う人もいるのだろう。

BPDな人は、とにかく自分が満たされることばかりを切望している。そのために他人を利用し、傷つけることも気にしない。それでいて無限の愛情源になってくれそうな人を引き付ける魅力を放出している。

BPDは加害性が高い。その人を何とか支えてあげたいと思う人は一方的に被害を受けてしまう。共依存なら破滅的とは言えまだ被害を受ける側にもメリットがある。しかし、共依存ですらない純粋さは、ひたすら滅多打ちにされ続けてしまう。

いつか緩解するのならいいのだけれど、BPDの治療中断率は高いし、治るとは限らない。一部では治ると断言しているけれど、ネットの元BPDの人を見ている限り、治る人はその素質があって、本人の特性によってかなり違うのではないかと感じている。

離れるという選択肢は、最初から持っていなくてはいけないのかも知れない。

*+*

自分の場合は、おそらくちょっとしたことで「見放され不安」を発動され、自分から私を遠ざけたようなのだけれど、もし関係が続いていたらそれこそ泥沼、イバラの道、そんな感じだったのではないかと思う。

もともと言動におかしい点が多々あり、病気を感じさせていたから、生育歴なども含めてACなのだろうと考え、下手な対応をすると感情爆発で何が起こるか分からないと腫れ物に触るような感覚があった。短いつきあいの中で、本格的に面と向かって爆発されたことはなかったが、理由も言わずに態度が悪化し音信不通になったり、普通でもまともな対話が成り立たないどころか会話も成り立ちにくく、難しさを感じていた。

嘘、非を認めない、という子供じみた言動が時折見られていたが、豹変後、事実のねじ曲げ、責任転嫁をして来た時点で、やはりこの人は大きな問題を抱えていると思い知った。

関係が続いていたら、感情の爆発、嘘、他罰にずっと晒されていたのかも知れない。おそらく、辛さをツイッターに吐き出している人達のように苦しんだのだろう。

信頼度100%で極めてよい関係が出来たと思っていたその時に、理由の全くわからない突然の豹変で本当につらかったが、別れる機会を持てないままずるずると関係が続いていれば、長きにわたってひたすら辛さを感じていたのかも知れない。

だから、早期に関係が解消してしまったのは、自分にとってはよかったのかも知れない。BPDについて理解が深まるほどにそう思うようになった。

障害者のピアワーカーをまとめる仕事をしていた知り合いも、BPDの人がひっくり返ったら離れるチャンスで、それを逃すとなかなか離れられないと言っていた。

別れるという選択肢も大切だ。だがそれは離れてみないとなかなかわからない。

医学部男女差別の話題が

東京医科大への裏口入学操作の過程で明るみに出た入学試験の男女差別の件。

この業界では広く知られたことらしく、女子を不利に扱う学校がいくつもあるとのことだ。

成績でとると女子の方が多くなってしまうからと言うのが理由だそうだが、その背景は医療現場で男性を求めているからと言うことらしい。

男性なら、当直させようが無理させようが構わない、出産で産休や育休をとらない(育休はとらせない)ということのようだが。労働環境そのものが異常なのであるが。

それ以外の根強い差別意識もあろう。

 *+*

 それにしても、この関係の話の中で、医学、医療に関心の無い医学生が多いという話も出てくる。生物学を学んだことがない医学生とか。

それもそのはずで、すくなくとも私立医大の学費3000~4000万円と、入学までにかかる莫大な教育費は、親が医者や弁護士など頭抜けた高収入ででもなければ負担が出来ない。医大に入ってしまえば9割近い合格率で医師免許を取れる。医師になってしまえば高収入が見込め、勤務医でも多いが、(条件付きだが)開業医になれば莫大な年収を得られる。言わば特権階級であり、医療そのものではなくその特権階級であるために子を医者にさせたい医師は大勢いる。その結果、医師の家系が出来て、全く医療に関心が無いのにむりやり医師にさせられている学生が大量に存在する。低偏差値医大には、そういう医師子弟が大変多いと聞く。

 自分の教え子でもそういう医師子弟が何人もいた。自分の授業をきっかけに医師を志したというものもいたが、若かりし頃のブラックジャックのようにヒマさえあれば医術の研究に余念が無い学生みたいなものは見たことがない。そもそも生物ではなく物理を選択しているケースも多かった。信じ難い話だが、実際そんなものなのだ。なりたくて医師になった医師は一部に限られるのかも知れない。

有無を言わさず強引に医師にさせるために教育虐待が起こり、精神に歪みのある医学生が量産される。ちょっと信じ難いような歪んだ倫理感がまかり通る世界でもある(医学部、医局とも。いや、医療系予備校ですら)。

仕事上のストレスから来るうつ病とは別に、虐待がかかわる精神疾患、BPDを患う医師もいる。

WikipediaのBPDの項にはこんな記述がある。

また医療・福祉従事者の中にもBPDが少なくないという点が、この問題をややこしくしており、援助者がBPDの患者に「振り回される」といった事態が往々として発生する。BPDの患者に対して義侠心を起こしたり、特別扱いしたり特例を設けるべきではなく、「けじめ」や「ルール」を持って接するべきである。援助者がBPDの患者を目の前にして、どうしても患者に過度に援助したいと思っているのならば、援助者側に問題があると考えるべきである。
境界性パーソナリティ障害 治療

この項目の参考文献にあげられている精神科医療援助者のための書籍を発注したので内容はまた後ほど確認するが、医療スタッフにはカウンセラーだけでなく医師も含まれると私には思われる。医療スタッフに精神疾患であるBPDが多いために問題が複雑になっているというのは驚きであるが、考えてみればそう言うものかも知れない。
臨床心理士は、そもそもカウンセラーになるきっかけが自分の心理的問題であることが多い。元BPDという人も結構いる。医師の方はと言えば、上記の理由でBPDになるリスクが高い。自分の精神に問題を抱える研修医が科を決める際、自身の関心が高い精神科を選ぶ可能性を指摘する人もいる。

自身の特性や経験がいい方に作用するのであればいいが、どうもそうとも限らないらしいから厄介だ。

問題を克服してカウンセラーになっている人は頼もしく感じるが、きちんと治療を受けたことがないまま医師を続けるBPDの人は、ちょっと遠慮したい気がするが。

 

補足

医師法(抜粋)

(免許の絶対的欠格事由) 第3条 未成年者、成年被後見人又は被保佐人には、免許を与えない。

(免許の相対的欠格事由) 第4条 次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。

一 心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省 令で定めるもの

医師法施行規則(抜粋)

(法第4条第1号の厚生労働省令で定める者) 第1条 医師法第4条第1号の厚生労働省令で定める者は、視覚、聴覚、音声機能若 しくは言語機能又は精神の機能の障害により医師の業務を適正に行うに当たつて 必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者とする。

(障害を補う手段等の考慮) 第1条の2 厚生労働大臣は、医師免許の申請を行つた者が前条に規定する者に該 当すると認める場合において、該当者に免許を与えるかどうかを決定するときは、 当該者が現に利用している障害を補う手段又は当該者が現に受けている治療等に より障害が補われ、又は障害の程度が軽減している状況を考慮しなければならな い。

要するに、精神疾患があっても寛解状態であれば免許は取れるし、剥奪もない。しかし、問題が大きければそのリスクがある。逆に言えば問題があっても治療を受けることがないまま隠してしまう事が起こりえるだろう。高機能型BPDは特定の人物に対して問題行動を起こすので、通常の業務には支障をきたさない。リスクを考えればあえて治療を受けない可能性が高い。結果、BPD医師が野放し状態になってしまうのかもしれない。