飲み込まれ不安

BPDやアダルトチルドレンについて、「見捨てられ不安」の一方で、「飲み込まれ不安(恐怖)」が言われることがある。

 

愛情を求めるが、いつか捨てられるのではないか、という不安が根本にあってしがみつくなどの行動をしてしまう。

一方で、近付きすぎると自分が自分でいられなくなってしまう、自分が飲み込まれて相手の一部にされてしまうような恐怖がわき上がるらしい。

近付いて一体になりたいのに、独立していたいという、矛盾した欲求で激しく行き来してしまう。

ボーダーの人は、他者に没入したい衝動と、自立願望の間で引き裂かれます。

ある時は親密さや保護を求め、ある時はあなたを遠ざけようとし、つじつまが合わないものになります。

・コントロールを失うことへの恐れ

ボーダーの人は、人が近づきすぎると飲み込まれそうに感じたり、コントロールを失うような恐怖を感じます。

あなたが彼らと親密になり、彼らの本当の姿を目にすると、不快感を覚え、彼らから離れていくことを、彼らは恐れています。そして傷つくことを恐れて、距離を取るようになります。

しかし 距離を取れば孤独になり、見捨てられ不安は強まります。再び死に物狂いで親密さを求め、このサイクルが繰り返されるのです。

サイクルは数日,数週間,数ヶ月,数年単位かもしれません。

親密度が高まるほど、見捨てられや飲み込まれの問題も深刻になります。

出典:「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版 (星和書店)

BPDやアダルトチルドレンの不安は底なしだ。