【BPD】引き裂かれずにはいられない

興味深いブログに遭遇したので引用。BPDの方によるもの。

◆Sweet Poison Juicy Syrup

この世で一番難しいもの。
言葉。

この世で一番簡単なもの。
セックス。

言葉は、気持ちのどこまでも一つ一つ拾い上げても、
真実の欠片も語りつくせない。
いつも、口にした瞬間に、そうじゃない、とどこかで思う。

セックスは、何もかも、ごちゃ混ぜにする。
お互いの隙間もすれ違いも誤解も何でも、
快楽だけはシンプルで分かりやすい。
快楽を感じないセックスも、シンプルで分かりやすい。

言葉は、いらない。

言葉を失って赤ちゃんからやり直した。
セックスに溺れて、セックスでいつも体を壊し、気絶を繰り返した。
リストカットは、いらなくなった。
切り刻むかわりに、全身をサンドバックにすることにした。
セックスは、いつも痛くて気持ちよくて乾いていて生々しい。
言葉よりナイフ、ナイフよりペニス。
自傷の道具は、シンプルさを極めていった。

道具がシンプルになればなるほど、混乱して壊れていった。
殴り続けて踏み躙りすぎた脳と体と心は、ぐちゃぐちゃになった。
脳も臓器も痛みも悲しみも怒りも喜びも快楽も、
ペニスでぐちゃぐちゃにミックスされて、どろどろのジュースになった。

純度100%ミックスジュース。
いつでも躊躇わず飲み干した。
胸につかえているイガイガした言葉が、
どろどろのジュースと一緒に、するりと融けて胃に落ちる。
だから、今日も生きられる。
味わいたいものも、味わいたくないものも、全部混ぜてしまえばいい。
甘いような苦いような味がする。
まるで子供の頃にのんだ、風邪薬のシロップ。
http://xxcotorixx.blog120.fc2.com/blog-category-16.html

 

これは過去の投稿の引用で、これについて以下の記述がつけられていた。

つまり私は、私をお姫様のように甘く大切に扱ったかと思うと、サンドバッグのように無慈悲に足蹴にし、殴りつけ踏み躙る人間が必要だったのだ。その両極で自分を引き裂き続ける痛みが必要だったのだ。

それは、愛じゃない。
それは毒。
それは刑罰。
それは残虐。

たとえどんな理由で望む残虐でも、引き裂かれて痛くない人間はいない。

愛情とは一貫して揺らがないから強い。
強いから信じられる。
信じられるから、あたたまる。
あたためられるから、また生きてゆける。

だけど、愛情を求めながら引き裂く人間を求めずにはいられなくなることがある。求め始めたら、止まらない。出口が、ない。

当時の苦しみを、まざまざと思い出す。
私は自分が子供の頃から飲まされた毒を、他人に飲ませたり飲まされたりして、愛情ごっこがしたかった。
ごっこ遊びに命を懸けて、あと少しで壊れてしまう心を懸けて、全身全霊で愛情を探した。真っ暗闇の中、死に物狂いで、手探りで。

だけど、毒を煽った目で耳で声で腕で探したって、そこに温かい腕はなかった。
傷だらけの体と傷だらけの心が残った。
瀕死の体と心では、私はどこにも行けなくなった。

愛情を求めながら、自分を引き裂く人間を求めずにいられない。

まさに自傷行為だ。

自分を傷つけずにはいられない。正気とは思えないような心理。そうすることで自分の存在を確認する。

 

あるBPD的に見えた人は、自分を縛り付け支配する相手が欲しいと言っていた。相手を縛り付けることも必要だよ、と。

でも、縛られすぎると逃げるとも。

虐待親の元で育ち、問題のある人との共依存を繰り返してきた人なのでその方向で理解していた。だが自傷行為として、愛情と共に自分を引き裂いてくれる人を求めていたのかもしれない。それも結局は子供時代の虐待と同じ状況を求めての共依存という理解でいいのかもしれない。

リストカットはしない。過去にODはしていたかもしれないが不明。あまり自傷行為が目立たない高機能型の人だったが。