精神科医選び

カウンセリングマインドのない精神科医への不満は、よくネット上でも見るし、聞きもする。心の問題を抱える兄弟に精神科受診を勧めたが、ほとんど何も聞いてもらえないままに軽いうつ病だと診断され抗うつ薬を処方されたと憤っていた知り合いもいる。

カウンセリングを受けたくとも、保険診療なら精神科医の見立てを介さなければならないが、当たった精神科医の判断に大きく左右される。

身体に関することであればほとんどの場合、他覚的知見が得られる。血液検査、画像診断等で問題を客観的にとらえることが出来る(とらえ切れていない、そもそもとらえるベースとなる知見がないこともあるが)。しかし、精神医学領域の場合、外傷以外は目に見えない。いくらかの検査はあるが、精神科医の観察によるところが大きい。診断に時間がかかることが多く、判断のブレもかなりある。

病名も診断基準もコロコロ変わる。患者の症状も時代環境によって変わる。確かなものがなさ過ぎる。

治療ともなれば、治療者との関係が良好でなければどうにもならない。

医者選びは大切だ。特に精神科は人間性、力量、相性でよい医師を探さないとうまく行かないかも知れない。

こんな記事もあった。

“持論”を押し付けてくる精神科医は要注意

信頼できる精神科医の3条件とは

http://president.jp/articles/-/24440

 

プレジデントの記事であるのがちょっと嫌だが、参考にはなるだろう。

ここで困った精神科医として出てくる

タイプ1:すべて脳に問題があるとする医師。特徴は内科的で切れ味がいい。しかし、心理的・環境的要因はほとんど考慮しません。「器質論者」とも言います。治療は薬物一辺倒になりがちです。

が、若手を中心に多いように聞くことがある。医学部のカリキュラムではほとんど精神分析を扱わないため、精神科医自身はDSMに沿った診断と投薬治療、それに当てはまらないものは心療内科及びカウンセリングに回す、という運用が病院では行われているとも。

 

(この投稿は、大幅に文章を削って加筆し、再投稿しました)