彼と別れて1年が経ちました。彼は境界性人格障害(BPD)の持ち主でした。一年を経てこのレビューを投稿する気持ちになりました。
恋愛の対象がもしBPD(境界性人格障害)だったら・・・。そのような方は、ぜひこの本をよく読んで客観的にご自身を見られるようにしてください。
そもそも BPDとの付き合いの悩みに対し本当に親身になって相談を聞いてアドバイスをくれる人が周りにいるでしょうか・・・。BPDの行動はあまりにも現実離れし、突飛なものだから 友人たちにはその次元を共有することは無理です。せいぜい同情程度で請け合ってもらえないですね。
BPDに悩まされるという立場になったことのある人でなければ、理解してもらえないのが現状です。
私はこの本の教示を理解しある程度それに従うことが、結果的に自分を本来の自分に戻し一般的な幸せ(普通の状態)に戻す術だったと思います。
この本に出会う前は私自身がBPDの彼に わけもわからず振り回されてきたからです。
こちらに非がなくても、うつろう彼の気分次第でいろいろなことが起こるのです。そのような行動を示唆し対処法をこの本では記述しています。
相手を、愛しているかも知れませんし信じたいかも知れません。そして、守ってあげられるのは自分しかいない、そう思うかもしれません。恋人なら当然そう思うはずですから。私もそうでした。
もし、この世に彼と私しかいなければ一緒にいると思います。でも、自分の親族や職場など今後の人生、多くの人々とまだまだかかわっていくなら・・・ そう思うと 彼と一生を共にすることは諦めるしかありませんでした。かといって彼を「愛していない」わけではないです。
皮肉なことにこの本に会わせてくれたのは、彼でした。(彼は私を助けたかったのでしょうか….)
図書館に彼が私を連れて行ったとき 偶然に手に取ったのがこの本でした。(その後 このアマゾンのサイトから購入をしました)
本の内容は、まるで彼の行動・言動の台本のようでした。BPDはすでに研究され、このように書籍となっていることに驚きましたし、BPDと向き合って悩んでいた私にとっては有難いことでした。
愛する人が境界性人格障害(BPD)だったなら。どうか自分を見失わずにこの本を携え、指針にしてみてください。