非常によくありそうなBPDとの展開

はてなダイアリーから転載。

よくあるBPDの人との顛末2つ。

 

■BPD(境界性人格障害)の人と付き合った末路

どうなるのだろうか

BPDの人は、不思議な魅力を持つ

彼・彼女らは人との距離をとても狭めようとする

精神的な距離がとても短い関係を作る

その為に彼・彼女らは劇的な関係を演出し、自らを守られるべき存在に見せる

だから、人同士の距離が大きくなり、繋がりが弱くなった現代の人間にとって魅力的に見える

けれど、彼・彼女らは愛情を確認するために時として残酷なことをする

試すのだ

その人が何処まで犠牲にしてこちらに意識を向けてくれるかによって、彼・彼女らは愛情を感じる

例えばこうだ

家庭環境の悲惨さを訴え、自傷行為を告白し、自殺すると伝える

あなたが友人・知人と遊んでいると知れば時間・場所に関係なく電話をかけて自分自身を優先させる

深夜に電話をするとか、呼び出してみせるとか

あなたが嫌だと思う行為を行なってみたりなど

(例えばあなたの大切にしているものを粗末にしたり、他の異性と出歩いてみたり)

そうした行為であなたを試し、耐えてくれることを”献身的”であると受け取る

あなたは彼・彼女の憂いを帯びた雰囲気や、こちらを健気に繋ぎ止め頼ってくる姿に夢中になるだろう

だから、初めの頃はそうした試し行為も甘んじて受け入れるのだろう

しかし、あなたの寛容さにもいつしか限界が訪れる

「もう付き合いきれない、もう少しこっちの事も考えてくれ」

あなたのそうした言葉が、引き金になるだろう

彼・彼女らはより強くあなたを試す

それと同時に、自分を守るためにあらゆる手段を講じる

初めの頃、あなたに見せた”かわいそうな姿”を用いて、自分やあなたの周りの人を味方につける

彼・彼女らはあなたが特別だから好きなのではなく、都合の良い人間であるから好きなのだ

だから、自分の思い通りにならなくなると容赦なく捨てるのだ

その頃には新しい恋人を作り、あなたを攻撃しだすだろう

覚えてないだろうか

あなたが彼・彼女らと付き合い始めた頃を

彼・彼女らは昔の恋人のことを頻繁に話さなかっただろうか

そして、その相談にあなたは乗っていたのではないだろうか

それと同じことが起きている

かくして、あなたは同じように彼・彼女らとは離れることになる

しかし、まだ終わらない

新しい恋人を手にいれた彼・彼女らはそれでもあなたを狙う

現在の恋人と少しトラブルを起こせば彼・彼女らは言うだろう

「やっぱり、あなたが一番だった」「もう一度やり直せないか」「友達として相談に乗って」と

そして、あなたはそのトラブルに巻き込まれ、完全に縁が切れるまで利用され続ける

その過程で、あなたは彼・彼女らによって知人・友人の多くを失い、そのコミュニティでの立場も失うだろう

さて、そうした経験を持つ人はその後どういう風に生きていくのだろうか

呪いのように、自らもBPDとなるのか

誰も信じられなくなり、恋愛や対人関係に怯えるようになるのか

こうして書いたのは、BPDの人と付き合った人間が、その後どういう風に生きていくのかを知りたいからだ

増田にもBPDの人間と付き合った経験を持つ人はいるだろう

付き合う前と付き合うあとで、どの様に価値観が変容したかを知りたい

https://anond.hatelabo.jp/20120207210414

 

■彼女が重度の境界性人格障害だった

今年の春に上京して、少し経った頃に彼女ができた。もともとツイッターで話をしていて、東京に来たのをきっかけに会うことに。すぐに意気投合して、会った次の日には付き合うことになっていた。

笑いのツボも、価値観もとても近くて、お互いの趣味が一緒なのも嬉しかった。彼女が何かを話して、自分が同意をすると、こどものような顔をして喜んで甘えてくれて、それがとても幸せだった。

自分にとって初めての彼女だったから、変だと気づくのが遅かったというのはあったと思う。

半月が経った頃、彼女から「元カレにDVされて、怒られるのがトラウマ」「家族が重度の障害を持っている」「DVの影響でこどもが授かれず、もしも授かっても遺伝的に障害がある可能性が高い」との告白を受けた。今の父は実の父ではないだとか、他にもそういう話はどんどん出ていたので、彼女のことが好きで好きで舞い上がっていた自分は「なんて不幸な生い立ちなんだろう。いや、不幸っていう言い方はよくない。そういうのが幸せだと思っていたんだ。じゃあ、自分が本当の幸せを与えてあげよう」としか考えられなくなっていった。10年20年を考えた付き合いをしようと改めて伝えると彼女はとても幸せな顔をしてから、「あなたが今までの人の中で一番です」と泣いた。

彼女はほんとに些細なことで不機嫌になって、数時間で上機嫌に戻る。不機嫌になると(今思えば都合よく)眠くなったり疲れたり頭痛になったり、でも仲直りするとそんなことなかったかのようにはしゃぎまくる。ジェットコースターみたいな毎日で、刺激的ではあった。JRでお互いの住む地域まで1時間以上かかるのに、一月の7割近くは会っていたと思う。

トラウマに触れないように、自分は徹底して、彼女のわがままな言動に一度も怒らないように接していた。「他の女性とツイッターで会話されるのは嫌だ」「多人数でも他の女性と会われるのがいやだ」と言われたのでやめるようにしたし、「男友達と会った時も浮気だと考えてしまう」と言われたから毎回会っている人の写メールを送った。それでも疑われるのでなるべく会わないようにしていった。夜の十時に「今から(終電まで)会いたい」と言われたら一時間かけて駆けつけたし(無理だとかメールにしようと言うと「会いたくないんでしょ」と怒る)待ち合わせ場所についてから2時間経ってからキャンセルの連絡が来ても怒らなかった。ほぼ毎日深夜に電話を2時間以上したり(たいてい向こうは途中で寝るので切ろうとすると怒ったり、10分出るのが遅れると浮気を疑われたりした)、メールを一日最低30通したり(5分返信がないと「嫌われたかなあ」だとか「メールする気ないならやめる?」と怒られる)。急に激怒されても、嫌な気持ちにさせてしまった自分が悪いと謝った。向こうが元カレとツイッターで会話していたり、自分に課してくる注文と同じようなことを彼女が守らなくても、何も言わないようにした。我慢はできたし、指摘したら「じゃあもういい、ツイッターやめる!」みたいにありえないほど怒るから。怒っていない彼女はとても甘えてくれて好きだったから、怒らせないように必死になっていた。

でも、数ヶ月が経ったある日、彼女に好意を持っている男(彼女はそのことを知っている)と、彼女の友達と、彼女の3人が飲みに行った。ちょうど前日に彼女が不機嫌になっていたこともあり、あてつけとは言えど、好意を持たれているとわかっている人と少人数で会われるのはさすがに嫌だったので「あまりそういうのは行かないでほしい」と諌めると、彼女は「怖い」と言った。次の日、再びその男と一昼夜一緒に過ごした彼女は音信不通になった。数日後にメールで連絡を促すと手の平を返したような態度しか見せず、結果別れるということになった。今は彼女は、その男と付き合っている。

彼女がいなくなった頃、見計らったように境界性人格障害(ボーダー)のことを知って衝撃を受けた。ほぼ全ての項目が彼女に該当していたから。

・見捨てられる不安や恐怖心が強い

・他者を過大に評価し理想視していたかと思うと、急にこきおろしたり激しい攻撃性を向ける

・人と適度な距離感を保てずグレーゾーンのない好きか嫌いかの両極端で不安定な対人関係しか持てない

・感情の起伏が激しく自分で感情をコントロールすることができない

・数時間から1日~2日で気分がコロコロと変わる

・価値観や人生観が変化しやすい

・虚言が多い

・キレやすい

・慢性的な空虚感と虚無感

・自己主張する割に甘えが強い

・ダッコなど3、4歳のような愛情を求める

・最も身近な相手を振り回し、相手が自分を見捨てないかを試し続ける

・愛情独占欲求が過度に強く常に誰かとつながっていたいと願う

・嫌われたり捨てられるのではないかという恐怖心や猜疑心から攻撃行動をとりやすい

・時に自ら嫌がられるようなことをわざと行ない「ほらやっぱり私を見捨てた」などと相手を困惑させる

あのあてつけは「試し行為」であることを知った。愛されていることを確認するために、相手の嫌がる無理難題を持ちかけて許してもらおうとする。でも、例えそれをクリアしても要求はどんどんエスカレートするから、結局いつか破綻する。ボーダーに「そういう愛情表現は間違っている」と言っても通用しない。彼女はまともな愛情表現を知らない人だから。

一度だけ、音信不通の時に彼女のバイト先の駅まで行った。別れるにしても直接話したかったし、前にこっそりバイト先に訪れた時は喜んでくれたし、不機嫌から上機嫌になるのもこちらから水を向ければ今まではあっという間だったから。でもその日は会ってくれなかった。

後に彼女の共通フォロワー伝いに聞いた話だと、自分は「”毎日”最寄り駅で”待ち伏せ”している怖い人」という扱いになっていた。彼女の頭の中の罪悪感が、嘘にならない程度に誇張され、彼女が悪くない方向に正当化されて、それが絶対の考えとなる。こちらから訂正を求めたくても、ストーカー同然の扱いをされているため、無理に近寄ったら「怖い」と言われる。彼女の周囲の取り巻きには彼女しか近寄れないし、心情的に彼女の味方をするから、当然自分が悪者になった話を真に受ける。元カレが一番距離的に遠くなるのを、無自覚でわかっているのだと思う。浮気や大量のわがままをしてきたのは彼女なのに、全ての罪を自分に転嫁されて、「元カレはひどかった」「わたしは男運が悪い」と周りの男にアプローチ。そういう言葉につられてやってくる男を捕まえて、付き合い始めの楽しく甘い部分だけを吸って、ボーダーの症状が出る頃に次のターゲットを見つけて乗り換えてここまでやって来ていたということを、別れてからようやく気づいた。

詐欺とは違うのだと思う。詐欺は初めから相手を騙すことを考えているけれど、ボーダーは騙す気はなく、好きでいる瞬間は真剣に好きなのだろう。彼女も自身のことを「わがまま」「ツンデレ」「やきもちやき」という風に捉えていた。彼女の中では、恋愛下手なわたし、なのだ。

だけど彼女は反省と学習をできない。反省は自分が悪いと思わないとできないから。彼女は自分に都合の悪いことを全部相手が悪いと正当化してしまう。新しい恋人とも今は楽しいだろうけれど、絶対に自分のような流れで失敗するし、次も、その次も同じことの繰り返しになる。

最近、新しくできた彼氏のツイッターをのぞいてみると、「あなたが今までの人の中で一番です」というようなことを言われた、と舞い上がっていた。時期から何まで、まったく同じパターン。ちなみに、この人が彼女にとって20人目の彼氏。彼女は20代前半。

今考えるとありえない人だったけど、深い仲になった恋人にしか本性を見せないから、周囲の評価はすこぶるいい。真実を知っている恋人はカットアウトして「ひどい人だった」「わたしは断れない性格」とアピール、周囲は「かわいそうに」「あなたは優しすぎる」ともてはやす。本人は悲劇のヒロインとして構ってくれることに喜び、元カレたちだけが割を食う。すごくよくできたシステムだと思う。

DVの元カレも、本当の部分はあれど、それほどひどい人ではなかったのではないか、と思うようになってきた。自分の行動で、ひどいストーカー扱いになるくらいだから。彼女の話もどこまでが本当なのか、今では疑わしい。

ボーダーの人は、初めに恋人を理想化するから、その時の異常なまでの好かれ方がまだ残っていて、たまに思い出すとつらくなる。不機嫌になった時は全人格を否定されるようなことを、彼女なりの正しい論理でとことん突きつけてくるけど、逆に上機嫌の時には、全人格を肯定しても足りない、というほど肯定してくるから、今後あれほど好かれることがあるのだろうかと不安にはなる。

でも、ずっと続いていたら確実に依存になってしまっていたと思うし、友達や仕事も全て悪い方向へ行ってしまったと思う。そして何より、彼女は見切りをつけたらあっさり次へ行く。彼女にとっては構ってくれる人なら誰でもよいから。だから深みにはまる前に別れることになってよかったのかもしれない、と今では思う。覚せい剤みたいなもので、向こうに完全に自分を委ねていたら、いなくなった時に耐えられなかった気がする。自分は彼女を愛していたけど、「ある日いきなり消える可能性を孕んだ二人だけの世界」で生きることは無理だった。一回相手を諌めた程度でなくなってしまう関係は対等ではないことに、ようやく気がついた。

一度彼女が最高潮に怒って(「会いたい」と連絡が来たので、会ったら「疲れてるんだけど」と怒られた)、その時「他人を信じてもどうせ裏切られるだけだから、初めから信じない」「信じているのは自分だけ」と自嘲気味に言ったことがあった。

でもきっと、彼女の中にはちゃんとした自分がないのだと思う。ずっと逃避して生きてきたから精神が途中で止まっていて、それを認めるのがつらいから、正当化するためにカメレオンのように恋人に言動を合わせて、これが自分だと思い込む。指輪をひけらかすように、のろけを強要して、「わたしの彼氏はこんなに愛してくれるのよ」と周囲に見せびらかすことで自己肯定をする。ボーダーの典型的な症例らしい。

「新しい恋人と性格がぴったり」と、まるで懲りていないツイートを見て、そう感じた。自分と彼女の性格が運命的に合っていたのではなくて、実は無意識に向こうが合わせていた、というのが一番悲しかった。

つらいこととかから逃げないで、自分のダメな所と向き合って、じっくり解決していこうと何度も言った。壊れそうな人だから大事にしたい、と思った気持ちに嘘はなかった。

でも相手はもう壊れてしまっていた。

ボーダーであることを教えたい。けれど、今は話を聞いてくれる立場ではないし、他人に戻ってしまった自分の役割ではないのだとも思う。

それにやっぱり、正直もっと不幸な目にあってしまえ、と思っている自分がいる。

https://anond.hatelabo.jp/20100820021613

 

本当に、BPDの行動パターンはよく似ている。何から何までそっくりではないが、基本的な心性が共通しているので、似たような言動をする。

自分の経験とも共通する部分がいくつもある。

ぞっこんという態度から突然180°違ってしまうのが恐ろしい。何があったかもわからない。おそらくは彼女の中で起きたことなので、本人にも説明がつかないが、【見捨てられ不安】【飲み込まれ不安】【脱価値化】【二極思考】【幸せ恐怖症】などといったことが、何かのきっかけに起きたのだと思われる。自分が一体どんな扱いを受けていたのかわからないが、音信不通になってから一回だけあった返信では、事実と異なることをぶつけて責任転嫁して来た。暴力を振るうわけでも嫌なことをするわけでもない私を嫌った理由を些細なことにこじつけているだけだった。

音信不通になった後は、おそらく(彼女の職場の)知人との間でストーカー扱いでもされていたのではないかと言う気がする。その期間でもなぜか私に対する好意を手の込んだやり方で暗示するような行為があったのが余計にわからない。音信不通でありながら何故か関係を完全には切らず、借りていたものを返す約束をした後もずるずると引き伸ばされた。

非常につらいいたぶり行為までされた。何故そんなに憎悪するのかがわからないが、遙か昔もそうだったから、そこは彼女の特性なのかも知れない。二極思考で悪とされるとどうにもならない。

 

BPDは、自分の空虚な穴を埋める無限の愛情源が何処かにあるとおもってさまよう存在だと思う。そして自分自身が自分自身の問題に向かい合おうと思わない限り、ひたすらさまよい続けることになるのだろう。

彼らは病気なのだ。自然治癒することはない。おそらく、なおしたいと思い、自分を見詰め直せるタイプの人でないとなかなか改善はしない。元BPDを自称する人達には、自分を客観視し、勉強熱心で自分の状況をつかむことができている人が多いようだ。