弁護士ドットコムの相談から

相談事例を引用。

これもかなり厳しい状況。

 

境界性人格障害の家内との離婚調停

家内とは結婚6年目ですが、普段はとてもよい関係にあるものの、些細なことで機嫌を損ねられ、何日も口を利いてくれなくなったり、実家に帰られたりしております。言い方がきついとか、そうでないというようなことでです。最近は、家内が掃除をしていて、その日はいっしょに出かける予定があったので、掃除が終わるのを待っていたのですが、一段落したように見えたので「あと、何かある?」と聞いた時、「トイレに行くって言ってんだろ!」とひどく苛ついた言い方をされたので、「そういう言い方、やめないか!」と言ったのですが、これが気に入らなかったようで、以後、口を利いてくれなくなりました。私を徹底して避けるようになり、「たった一言で、なんでそうなる?」と言っても、完全に無視するか、私をひどく非難するか、です。そのまま2週間以上になりますが、家内は離婚調停申し立てをしたようです。以前にも申し立てられたことがあり、その時は期日直前で取り下げてくれましたが、今回は取り下げてはくれないかもしれません。家内は、私が急に怒りだしたと言うでしょうし、私を避ける行為を「そういうの、やめなよ!」と言い続けたことも、「怒鳴り続けた」と言うと思います。冷静になって話をしようとすると徹底して言葉を遮られ、言いたいことをまったく言わせてもらえず、「ちょっと聞いてくれよ!」と語調を強くして言うと、これも怒鳴られたと言われます。出ていこうとするので腕を掴むと、「暴力を奮われた」と言われました。
メールでですが、精神科の先生に相談したところ、情緒不安定型境界性人格障害で間違いなさそうであり、本来は早急に治療が必要な状態ということでした。
家内とは一度も冷静な話し合いができず、話し合おうとしても言葉を遮られるか、完全に無視されるかのどちらかで、調停もやむを得ないと思っていますが、夫婦カウンセリングに通う、期間を決めていったん別居してみる、細かいルールづくりをするなどの提案はことごとく拒否され、拒否する理由さえ言わず・・・。以前には「何があっても我慢する。言葉を発するだけでなく、ムカついた表情を見せることもダメ」と無茶な要求をされましたが、元通りの仲のよい状態に早く戻りたく、しかたなく承諾しましたが、今は「約束を破った」と言われます。このような状態ですが、離婚を避けることは難しいでしょうか。
このケースでは些細なことからBPDの妻がたびたび離婚調停を申し立てるという。
・些細なことで機嫌を損ねる。
・口をきかなくなる。
・話し合いが成立しない。
・事実を曲げて被害を訴える。
・離婚調停を申し立てる。
常軌を逸しているが、BPDではありがちだ。
それでも相談者は元通りの仲のよい状態に戻りたく、離婚は避けたいのだという。
仲のよい状態がBPDが関係初期によく見せる一時的な理想像のようなものであるなら、それを恒常化することは困難かも知れない。それを追い求めても、苦しむだけかも知れない。
BPDのパートナーに問題があるケースについては、以下を参照すると良さそうだ。

境界性人格障害の被害に遭いやすい人

ここでは、自己愛性の高いパートナーがBPDのよい時を忘れられない場合の問題を指摘している。