一つ前の投稿で取りあげたこころタウンには多くのコメントがある。
その中の一例を引用する。復縁できたケースを報告しているが、別れた理由を尋ねた際の返答に注目。
彼女と最初に出会った時は、境界性パーソナリティ障害のことはなにもしりませんでしたが、自傷行為、心の揺れに散々振り回され精神科に受診させて医師からこの病名を告げられました。それからは、文献を読み漁り彼女の家族とも協力して一心不乱に治療に捧げました。しかし、経験者ならお分かりいただけると思いますがそんなに生易しくはなく、6カ月でほとほと疲れ果てギブアップしてこちらから彼女のもとを去りました。
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約1年ほど前にどうしても会いたいと言われました。やはり6カ月を経過したくらいから特有の症状が出始め以前と同じような苦労することが増え始め、今回も彼女から脱価値化の烙印を押され終わりにしました。
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2回の出会いと別れを経験して彼女の行動パターンは明確になったと感じています。
出会い:甘く天使が舞い降りたような振る舞い→彼氏への完璧な理想化:永遠の恋人→脱価値化の兆候:一転したこき下ろし、怒り→脱価値化完了→付き合うにあたいしない、ウザい→別れ:悪魔のような非情な別れ。本人には悪気はありません。
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2回目の付き合いを始めた時に、彼女に尋ねた時があります。何が気にくわなくて前回関係が悪化し終わりになったかを。彼女の答えに唖然としました。今も昔も変わらず愛してると平然と言い放ち、あなたが止めてくれていたら別れなかったと。
嘘ではないのかもしれませんが、それは事実ではありません。あの時いくら止めても結果は同じか更に悪化して悲惨な結末だったと確信しています。あの時もジンさんがいうように嫌悪感に満ちていたに違いないと思います。
BPDの人が何か理由をつけてもつじつまが合わないことが多いように見受けられる。突然の別れの理由も相手にはおぼえがなかったり、意味が通らないことがよくあるようだ。
このケースでは脱価値化した後復縁しているが、別れた理由を尋ねても説明できないどころ、愛していたと言う。なお、この相手の女性はBPDを寛解させたあとで復縁しているらしい。それでも事実関係は歪んだままだ。
BPDの人の精神は幼く、思いこみ、妄想で不安を募らせ、様々な原始的防衛機制を使って自分の幼く傷つきやすいパーソナリティを守ろうとする。彼らの言動は、彼らの内部から発する感情に突き動かされているらしく、原因が相手にないことも珍しくないらしい。見捨てられ不安、脱価値化、二極思考で相手を拒否したいという感情がわき上がり、責任を全て相手に負わせ(転嫁)、適当な理由を後付けする。その時自分にとっての理由として都合のよい部分にだけフォーカスする(原始的否認)。故意や無意識に嘘もつく。自分にとっての理由に過ぎないので、相手から見てまったく意味が分からないかもしれないが、もともと相手が悪いと転嫁しているだけなので、相手に理解してもらおうとなどしていないのだろう。結局は幼稚なその場しのぎの言い訳に過ぎない。理由など後付けに過ぎないので、つじつまのあわなさにとらわれてもおそらく無意味だろう。あとから理由を聞かれても自分の感情が変化していれば全く違うことを言っても不思議はない。真っ当な大人ならつじつまの合わないことを言うことがどれだけ大きな問題であるか理解しているが、BPDの人はそれを充分認識できないままであるらしく、それぐらい心が幼い。
自分が知る人複数名は、どちらも同年代の人と比較にならぬほど言動が幼く、物事のとらえ方も幼かった。子供が大人の皮を被り行動しているような印象だった。
同じ人と復縁することもあれば、次々と相手を変えることもある。遙か昔の相手に再アプローチするケースもある。
親密な人間関係を求めながら、不安がわき起こり、それを自分から破壊してしまう。そして同じことを繰り返す。
本人が自分の問題を見詰めなんとかしようと取り組まない限り、どうにもならないようだ。
なお、BPDといっても様々だ。症状の強さ、併発する精神疾患の有無や違いがあり、その人の傾向、生育歴によりいろいろな状態があり得る。
また、診断基準に満たずBPDと診断できなくても同様な心性を持つものは多くいるはずだ。
