本当に、BPDは難しい。
遺伝的素因+生育環境の影響で発症する可能性が高い。
自殺企図、自殺が多い精神疾患でもある。
もちろん、本人にとっては不幸なことでしかない。
しかし、この病気が厄介なことは、本人が苦しむのみならず、他人を巻き込み、傷つけ、それが何人もの人に及ぶ点にある。多くは親愛を求める相手(多くは異性だが同性のこともある)、家族。暴力、暴言、脅し等々で疲弊させられる。時に自殺してしまうケースもある。
薬も効かず、行動療法による認知の歪みや行動の改善を図るしかないと思われるが、入院をするとスタッフや患者の人間関係に入り込み相互の不信感を高めるなど問題を起こしやすい。そのため、BPDを拒否する医療機関もあるらしい。
本人が苦しむと書いたが、本人に病識がないことも多い。精神的に不安定で、寂しさ、苦しみ、怒りが渦巻く内心を抱えていても、他罰的傾向が強いためか、次々と無限の愛情を期待する相手が代わるだけで、自分の問題だと気付かないことも多いらしい。そのため、治療を受ける場合の多くは家族やパートナーのすすめによるもので、自ら受けるケースは少ないらしい。
目立つ問題行動は、自傷傾向。リストカットや大量服薬、セックス依存、過食、アルコール依存、大金を使うなど、落ち込みや虚無からの開放を求めて行うことが多い。
リストカットやアルコール依存などのわかり易い問題行動は即入院になりやすいが、表面化しづらい依存ではそのままになってしまいやすい。
ネット上にこんなものがあった。
■自傷行為として性に溺れざるを得ない女性達。(SEX依存症)「類は友を呼ぶ」ということなのかもしれませんが、
私のリアルな友達には「BPD傾向の強い女性」が多いです。しかし彼女達は精神科などにも通わず、 「なんか人生が上手くいかないけど、それは全て周囲が悪いのよね」 …と他人に責任転嫁しながら生きています。そして彼女達が「生きづらい」ことは間違いないのですが、 自傷行為や共依存の対象が常にありますので、 「自傷行為で心を埋めて自分を騙しながら生きている状態」 …と言えるのです。私自身がかなり重度の自傷行為人間ですので、 「類は友を呼ぶ」と言える彼女達の自傷行為も、 非情に酷いものです。しかし彼女達が「それなり」に社会で生きられているのは、 「一見自傷行為には見えない依存症がメインだから」 …ということなのです。これが私のように、 「手首を切りまくりました。ピアスを拡張しました。」 …となればみんなが「気持ち悪さ」を感じます。しかし彼女達は基本的に、 「共依存と性依存症(セックス依存症)」 …を激しく何度も繰り返しています。そしてそんな彼女達に対して一般の方々は、 「男好き。淫乱。恋愛依存症。頭がおかしい。」 …という言葉でスルーしてしまうのです。 社会のひと達は、 |
私の知るある女性もまさにこの様な人で、多くの男性と接触があり、セックス依存があるようだった。つき合うだけでなく結婚や同棲に失敗しているが、明らかに本人にも問題があるものの本人の弁ではすべて相手のせいになっている。母親に問題があり、虐待を受けて育っているが本人は【普通だ】と言う。解離などの弱い症状の自覚はあるが明確な病識はないようで、もちろん治療は受けていない。厄介なことに社会的に適応出来る高機能型だ。
自分の生育歴や過程が【普通ではない】ことに気付くことは、少なくとも子供の段階では難しいとは言え、中年になっても気付かないのなら、よほど自らを省みる能力に欠けていると言わざるを得ない。実際、自分を見つめ直すことを避け、記憶を操作して都合の悪いこと、問題をなかったことにしてしまうので、一筋縄ではいかなそうな人だった。
私はこの人の問題には気付いていて、何とか力になってあげたかったが、もともとあちらから望んで近付いてきたものの、突然不明な理由で脱価値化されて音信不通となり、今ではなんともしがたくなっている。
突然接触を断った理由は本人が事実関係に反することを言って非難するだけで、説明を避け続けたためわからないままだが、もしかすると触れられたくない内面や過去に目を向けられることに拒絶感を持ったことも一因だったのかも知れない。
あるがままでは何も問題は解決しない。しかしあるがままで無限の愛情を得ることを求め続ける。それではいつまで経ってもさまよい歩くしかない。