医師の自殺

突然変な話になるが、医師の自殺。

今日検査のために行った病院で、睡眠時間を削っていることについて、働き過ぎは精神を病んでしまうという話をされた。

その引き合いに出されたのが医師の自殺だ。担当の医師は外科出身なのだが、親しい友人を二人自殺でなくしているという。一人は20代で。

医師の勤務状況は、科によって大きく違うが、外科や産科は特に過酷と聞く。当直で泊まり込んでほとんど睡眠時間なくもうろうとした状況で業務をこなしていると。外科だと、本来の休みの日にも出勤して、自分がメスを当てた患者を見に来るとか。年間の実質の休日が5日間とかざららしい。産科だと深夜でも呼ばれてでていくことはざら。以前産科の女医との縁談があったが、相当に過酷で、二人しかいない医師の後輩が結婚退職でやめてしまい、主任の当人はもう結婚どころではないとして縁談を断ってきたということもあった。

当直は、実務がない待機時間は労働時間と見なさなかったりするし。タイムカードの管理も実際の勤務状況を反映しないものになっていたり。

医師自身もそういっためちゃくちゃな勤務状況をあたり前だと思っていたりもする。

最近になって、「あれ、俺たちちょっとおかしいんじゃない?」という声を上げるようになったり、労基の指導が病院に行われるようになってきて、状況は変わって来つつあるようだが。海外との勤務状況や待遇の差が取りあげられることも増えてきたような気がする。同じ医者になるならアメリカなどに行った方が遙かに働きやすく、対価もよい。これについては以前みんカラの方で書いたことがある

勤務医なら、アルバイトなしでも1000~2000万円ぐらいの収入があるので、対価はそれなりのものがある。勤務の待遇も改善傾向。アルバイトは収入は1日10万円を大きく超える。勤務医でもかなりの収入になるが、開業医なら美容整形などでは3000~4000万円とかも珍しくない。今どきは自宅開業はほとんどなく自宅から離れたところに開業するので、定時に終えることが多く、急患で往診を頼まれるようなこともなくなっているようだ。昔のイメージとは随分変わりつつあるらしい。

医者のありようも様々だ。似非科学を信奉するトンデモ医師もいるし。