IT併用、短期間で効果 うつの認知行動療法

IT併用、短期間で効果 うつの認知行動療法
2018.12.18 0:00

 医師らとの面接を通じて患者が自分の考え方の癖を修正する「認知行動療法(認知療法)」は、うつ病の治療に有効とされているが、取り組む治療者が少なく、患者のニーズに応え切れていないのが課題だ。

 
 そこで中川敦夫・慶応大特任講師(精神医学)らのチームは、インターネットを活用するIT認知療法と面接を組み合わせた新プログラムを開発。うつ病患者に受けてもらったところ、薬物のみの治療より高い効果が確認できたとする研究結果をまとめた。

 チームは、抗うつ薬による治療を6週間続けても症状の改善がみられない患者計40人を無作為に半分に分け、12週間にわたり、全員に薬物治療は続けつつ、半数に新プログラムを上乗せした。

 新プログラムの面接は1回約50分で週1回。患者は、次の面接までの間に自宅などでネット上の指示に従い日々の活動を記録したり自分の思考を振り返ったりした。

 終了後、うつ病の症状がほぼなくなった人は新プログラム群で40%いたが、薬物療法のみの群では5%にとどまった。

 通常の認知療法は約50分の面接を計16回行うので新プログラムは4回(4週間)分の短縮になる。

 中川さんによると、IT認知療法は気軽に取り組みやすく、公的保険が適用される国もあるが、脱落率が高いのが難点。面接がある新プログラムでは脱落者はいなかった。

 中川さんは「面接が少ない分、医師らの負担を軽減でき、ITは患者の都合の良い時にアクセスできる利点がある。両者を組み合わせた新プログラムは認知療法の普及に役立つのではないか」と話している。

(共同通信 吉本明美)

https://www.47news.jp/3027653.html

冬はひなたぼっこ

先日不安定になり持ち直しかけておられた方、またツイッターの画像が無地っぽいものに換えられ、ハンドルが記号1文字になり、鍵アカウントになっていた。

不安定が続く。

日照時間が減り、うつと密接と考えられている神経伝達物質のセロトニンが減るので、うつが出やすい季節でもあるし。季節性うつだ。

一層日照が少なくなる北欧や北米の高緯度地域に住む知り合いの女性は、冬はメンタルがつらいと言っていた。

以前の職場では、男性で冬になるとうつが出る人もいたし、例の豹変した女性も12月に入って不安定になっていた。

北欧は自殺率が高いのも季節性うつのせいという。

女性は元々セロトニン合成量が少なく、うつになりやすい。

たっぷり日を浴び、夜や起きてからなるべく明るくして過ごす方がセロトニン合成が促進される。

冬に調子が悪い方は心がけるといい。

 **

眠りの質のこだわって、夜は部屋を調光して暗くしている人がいたけれど、その人には季節性うつの疑いがあった。
「自然状態崇拝」みたいなものがよの中にはあるけれど、自然状態が至上である訳ではない。自然に有害なものはいくらでもある。

PTSDを軽くする

先日投稿した、アカウント放棄状態になってしまった方は、状態がやや上向いたようで、再度ツイートをはじめ、プロフィール画像なども真っ暗な、何かが写っているが判別しがたいものから、以前のものに戻している。

精神を患われている方は、何かのきっかけで不安に襲われたり混乱したり、怒りや悲しみなどの感情の嵐に見舞われたりすることがあるようだ。

そのきっかけはごく些細なことや自分自身の妄想であることもあり、BPDはそういう事が起こりやすいようだ。トラウマとなったことを生々しき想起するPTSDのフラッシュバックも、何気ないきっかけでも突然起きてしまうようだ。

こうした方自身も、それを支える人も、本当につらく苦しい思いをすることになる。

以下、Royal College of Psychiatrists PTSDの項からの引用。

どうしたらPTSDを軽くできますか?

本人ができること

したほうがいいこと
・できるだけ普段どおりに過ごす
・普段の生活に戻る
・信頼できる人に外傷体験について話してみる
・リラックスするためのエクササイズをやってみる
・仕事に復帰する
・規則正しい食事と運動を心がける
・外傷体験をした場所へもう一度行く
・家族や友人と共に過ごす
・集中力が低下しているので運転には気をつける
・事故を起こしやすいのでいつも注意して行動する
・医師に相談する
・回復すると信じる

しないほうがいいこと
・自分を責める – PTSDの症状は精神的な弱さを意味するものではありません。恐ろしい体験に対する正常な反応であり、誰にでも起こりうる症状です
・感情を抑えこむ。PTSDは治療がうまくいくことが多いので、症状を自分ひとりで抱え込まないようにしましょう
・外傷体験の話を避ける
・当時の記憶がすぐになくなると期待する: 記憶はしばらくの間、続くことが考えられます
・自分に期待しすぎる。外傷体験に適応している間は、気楽に過ごしましょう
・人を避ける
・アルコールやコーヒー、タバコ等を過剰に摂る
・過労になる
・食事を抜く
・ひとりで休暇を過ごす

回復を妨げる要因はなんですか?
他の人たちが外傷体験を経験したあなたに対して、以下のような行動をとるかもしれません:
・外傷体験の話をさせない
・あなたを避ける
・怒り出す
・精神的に弱いとみなす
・あなたのことを責める

彼らは自分が、恐ろしくぞっとするような体験について考えずにすむよう、保身のために上記のような行動をするのです。しかし、これでは外傷体験者にとってなんの助けにもなりません。外傷体験を話すことはただでさえ困難であるのに、これでは話すことで乗り越える機会をなくしてしまいます。

外傷体験によって、当人は放心状態になり、その状況を現実とは思えないような混乱したものだと感じます。しかし、当時の出来事を思い出せず、言葉で表現できず、また理解できないままでは外傷体験に適応するのは困難です。

Royal College of Psychiatrists
(心的)外傷後ストレス障害Post Traumatic Stress Disorder(PTSD)

ある方のメンタル状態悪化

ツイッターでフォローをしていた方が、急激にメンタル状態を悪化させ、事実上アカウント放棄状態になってしまった。

PTSDと解離性症状があり、幼い頃に起きた目前での友人の事故死、近親者や他人からのレイプなど、過酷な過去を背負っておられた。

とても前向きに活動されていたのに、何がきっかけだったのかわからないが、心を閉じてしまわれた。最後に残された、自分を責めるいくつものツイートに心が痛む。過酷な過去は、決して本人のせいではないのに。

知性と聡明さがあり、自分を客観視できる人は比較的メンタルの問題も改善しやすい傾向があるように思っていたのだけれど、実際はそう簡単ではないと思い知らされた。特に幼い頃に負った心の傷は、やはり一生の問題になる。それをどの程度現実に適応させて生きられるかという程度問題でしかない。

 

うつ傾向?

自分は職場での長年の問題や、地域での大活躍の後に起きたいくつかの重大な裏切りやいくつかの問題などによってかなり生きるエネルギーを失っていた。

自宅内は荒れて、物事にやる気が起きず、それでもなんとかその時々で自分を奮起させて何とか生きてきた。

しかし、昨年末に起きた(その後考えれば)BPDらしき人が長年の疎遠から再登場したことでの「あげさげ」でかなり傷ついてしまった。その後はBPDについて調べたり考えたりすることでそれをエネルギーにしてきたのだが、それもそろそろ自分の中でカタが付きつつある。そのことでこのところ自分を支えてきた前向きなエネルギーが底付きつつあるようだ。

このままエネルギーを確保できないと危険だと感じる。歳をとり、今後によい方向への改善を期待しがたくなってきて、さらに政治を理由とする日本のあまりにもひどい状況に絶望し、気分は落ち込むばかりだ。

ふと、この状態は【うつ病】に近いのではないかと考え、いくつかのうつ病チェックをしてみると答え方によって、うつ病ではないがうつ病傾向というものから軽~中度、さらには重度のうつ病となるものもあった。同じものでも答え方によってはうつ病を否定されてしまうこともあるのだが。

少なくともメンタルは一時よりよくない状態になってきているらしい。

典型的になうつ病には合わないと感じている部分が多いものの、傾向としては抑鬱症状が現れていることを認めざるを得ない。

この所、体にじりじりと軽くしびれた感じがあり、今、急にキーボードを打つ左手に震えが出てきたので、自律神経失調傾向も出てきたのかも知れない。自律神経失調症はストレスによって起こる。今の自分の状況ではストレスを感じているのは間違いないから、身体症状として表れてきたのかもしれない。

ストレスを減らし、リラックスに努めると同時に、なにか夢中になれることを探す必要がありそうだ。

うつ病について研究してみるのも、少しはエネルギー確保に役立つかも知れない。もっとも、BPDのように理解しがたいものではないので、あまりエネルギーを費やすものではないだろうが。

気分改善には薬という手もあるのであるが。典型的なものがプロザックだ。スマートドラッグとしても知られる、アメリカを中心とする海外では非常にポピュラーで、ほとんど日常的に使用されるSSRIの抗うつ薬だ。本来の抗うつ薬としてではなく、多幸感をもたらし前向きになるための、一種の心のドーピングに使われている実態がある。日本では未認可薬ではあるが、個人輸入でかなり入っているらしい。100錠で3000円弱程度なので気軽に購入されているようだ。

アメリカでの実態は、製薬会社と医師の関係まで含めて論じた以下の記事も参考になろう。

米国人にとって抗うつ剤はキャンディも同然?――日常化する服用
堀田 佳男

日経ビジネスオンライン

 

なお、SSRIはシナプスにおけるセロトニンの再吸収阻害をすることでセロトニンを増やし、セロトニンの放出量が増えた状態を擬似的に作り出す。副作用は少ないながら過剰摂取でセロトニン症候群を引き起こすことも知られている。

抗うつ剤依存については、たとえば次の記事も参考になろう。

競争社会向けのドーピング剤、処方しましょうか?~『やめたくてもやめられない』
片田珠美著(評:三浦天紗子)

日経ビジネスオンライン

BPDから逃れられないのはマインドコントロール

BPDは、人を操作するのが巧みだ。

魅惑的で親しみに満ちた行動と開けっぴろげな不幸な過去の告白などでターゲットの心に入り込む。

周囲にターゲットとなる人物の誹謗中傷をまき散らし、孤立させて、自分を唯一の味方に思わせようとする。

ターゲットを自分に依存させる目的だけとは限らず、ターゲットを換えたときに、新ターゲットに近付きために旧ターゲットの誹謗中傷をすることもある。

精神科への入院でも、特定の医師なりカウンセラーなり看護師なりに取り入ろうとして、孤立させようと誹謗中傷をすることがよくあると言われる。だからこそ医療関係者は互いに親しく情報交換をしておいて、患者に惑わされないようによほど気を付ける必要がある。

BPDには対人操作が非常に多い。

 

ターゲットは、BPDには自分が付いていないといけないと思わされてしまう。そのために現実に苦しい想いをしても、【見捨ててしまう】ことを避けようとして離れられないことも多い。また、離れたあとも見捨ててしまったときに病むことも多い。それほどまでに心を操作されてしまうのだ。

BPDと離婚した人の投稿を引用する。

離婚から1年ほど経った頃、このBPDに詳しい友人と会った時にこの話しになった。
俺が
「相手が誰であろうとも人との別れは寂しいモノだが今回の件は+α結果的に見捨ててしまった様で
かわいそうと言う気持ちが強く自分の方に加害者意識を時折感じる事が・・・」
と話したところ、
知人いわく
「+αの部分って言うのはまだBPDのヤツから受けた洗脳からお前自信が抜け切れてないからキツイんだよ!」と言われハッとした。
つまり『洗脳からの脱洗脳』は更に簡単に行かない」と言うか。。。BPDと共依存考察 Heaven’s Life

自分の空虚を埋めるために無限の愛情を求めるBPDは、それを得るべく必死にターゲットを確保しようと心を操る。その影響は極めて強いのだ。

かくいう私は半年を過ぎ、そろそろ影響がかなり少なくなってきた。繰り返される矛盾した言動・態度の変化に振り回された日々も、今では遠くなった。

BPD的な心性と解離性障害による人格交代の繰り返しが彼女だったと今では理解が進んできている。

ずいぶんマインドコントロールも解けてきたようだ。

遙か昔のこともあり、当初から心の問題への対応を考えていたのだが(そのために、再び現れた彼女に自分から近寄った部分がある)、自主的に離れた以上、こちらから何もできることもないし、その義務も必要もない。

彼女が専門的な知識を持ち、心の問題を理解しているはずにもかかわらず、自分の問題から目をそむけ続ける限り、どうにもならないのだろう。その点では普通のBPDよりはるかに厄介な存在と言える。

自分の共依存性

BPDのパートナーは共依存に陥っていることが多い。

おそらく、私もそういう性質からBPDらしき人に見込まれた可能性がある。

*+*

他人から指摘を受けたこともあるぐらいで、みる人が見れば私が子供時代が幸せで何の問題も無くはぐくまれてきたわけではないのがわかるらしい。「幸せに育ってきたように見えるなんてあり得ない」と。「つついたらどろどろしたものがでてきそう」とまで言われた。

自分とて生育歴に何かしら問題がある人はすぐわかるので、同じことだろう。

生きづらさを抱えていたから、大学生の時に心理学を学んだり、徹底的に自分の中の問題をさぐり対話をして、多くのことを克服してきたつもりだった。

ただ、一つだけ気づけなかったのが、共依存性だった。これはもう本当に何年か前にはっきり気づいたことで、それがゆえに自分の人生を生きられていなかったのだ。

30代になってから、地元の地域活動でボランティアに打ち込んできた。それで大きな仕事をして、その仕事は新聞や雑誌でも紹介されている。

ただ、若くしてボランティアで地域活動をしているのは珍しいと言われていた。

仕事の上で豊富な才能を全く活かせないのでやりがいを感じられず、意図的に能力を発揮させないよう飼い殺し状態にする職場いじめを受けていたこともあって、誰かが喜んでくれることが自分にとっての励みになるし生き甲斐になると感じていた。その結果、自己犠牲的な行動が加速し、いくつもの事業をボランティアで手掛けていた。

しかし、そうやってがんばっていても、最初のうちは喜ばれているが、そのうちそれを当たり前とされるようになり、都合よく利用されているだけになっていた。無償どころか手弁当でやっているにもかかわらず、裏があるとか金儲けをしているとかとおかしな攻撃を受けることもたびたびだった。そして、利益を得ている人達は、こちらがそのボランティアの上で困ったときに何も助けの手を差しのばそうとはしなかった。単純に奉仕をするだけの完全に一方的な関係になっていたのだ。

それどころか、都合よく頼ろうとしたり、ただの都合のいい労働力としてこき使おうとする人達まで出てくる始末だった。

こうしたボランティアのために人生のいい時期を費やし、ほとんど何も残らなかった。その時期にやるべきだった自分のためのことは何もできていなかった。もっと利己的であるべきだったのだ。

この状況はおかしいと思うようになり、無償ではなく有償で仕事を引き受けることを原則にするようになったが、パーソナリティ障害のことを考えて自分のチェックをしているうちに、これはアダルトチルドレンの共依存であると明確に理解するようになった。

その以前から、自分の中の問題が理由でボランティアに打ち込み結局は不幸な人々が存在することに気付いていたのだが、共依存という考え方でとらえてはいなかったのだ。

*+*

他人が自分を必要とし、自分が依存されることで自分の存在意義を確認する。その関係に自己犠牲的に埋没する。

これが共依存だ。

たとえば、貧乏で売れないミュージシャンを献身的に支える女性は、そのミュージシャンが自分を必要としてくれるから尽くしている。しかしその状況に依存しているので、ミュージシャンが成功したり真っ当な人生を歩もうとすることには徹底的に抵抗する。歪んだ関係を継続させようとするのだ。

共依存は大概非常にいびつな関係で、結局どちらも不幸になりやすい。あるいは破綻する。

依存性が強いBPDの人を世話してしまう人は、共依存状態に陥っていることが多い。この人には自分が付いていてあげなくては、と思ってしまい、自己犠牲をいとわない。その結果、心身、生活がぼろぼろになってしまう。中には自殺する人もいる。

相手に問題を感じているのだから、さっさと離れればいいのに、なかなかそうはしようとしない。

結婚していて子供もいるのなら離婚が難しいのは分からなくもないが、あくまで自分が離れたくないのであるのが共依存故だ。

理解してあげよう、面倒をみてあげよう。そうして暴力暴言に耐え続けてしまったりする。自己犠牲によって自分の必要性を確認して満足してしまっているのだ。これはもう病気の域だ。

*+*

自分も、生育歴的な問題がある人を見ると、吸い寄せられやすく、援助したくてたまらなくなる傾向がある。

自分なら理解し、手助けしてあげられる、という想いがあり、自分を犠牲にしても面倒をみてあげたくなる傾向がある。

そんな面倒な人は相手にしない、適当にあしらう、というのが正しい選択かも知れないが、カウンセリングマインドを発揮してしまったり、苦しくてもきちんと向き合おうと考えてしまう。教員としてなら抱え込みすぎるタイプなのは間違いない。クラス担任などすれば処理しきれなくなる。そうでなくてもかなり意識して生徒の内面や問題を見ないようにしないと、やっていけない。わかっていながらよほどのことがない限り見過ごす。これはとても苦しいことだ。

BPDなど、まさに危険そのものだ。BPDの得意技である親しくもないのに異常に親しげな態度と不幸な身の上話を簡単に信じる人間ではないが(実際、そういうひとは身の危険を感じて遠ざけている)、教え子とかある程度過去に問題を知っている人はそういうガードの対象にならないらしい。今回はそこを突破されてしまったようだ。

 

共依存の傾向を意識することで、自分の共依存的行動を客観的にとらえることが出来るようにしていかなければならない。

 

 

 

松本俊彦さん講演:生き延びるために日常生活をどう乗り切るか

食事、睡眠、仕事や勉強、人付き合い 生き延びるために日常生活をどう乗り切るか

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精神科医、松本俊彦さん講演詳報最終回の第3弾では、自傷行為や摂食障害など生きづらさを感じている人が、日常生活をどう乗り切ればいいのか診察室で行なっているアドバイスを伝えます。

 自傷を繰り返す人だけでなく、役に立つかも知れない。

 

解離性障害が強いのかも知れない

私が悩まされ、強いショックを受けさせられた相手は、その心性と言動からBPDである可能性を強く感じてきた。

ただ、実際に対面する時間が短く、その特徴である見放され不安で感情爆発して直接暴言や暴力を受けるような場面には出くわさなかったので、行動化をおさえている状態(≒寛解?)であったようにも思える。その代わり、別の手段(攻撃性)で激しい感情を処理しているようなので、本質的にはBPDの心性は持ち続けているのだろう。

典型的なBPDのありようが全てに当てはまるわけではなく、個別の事情がかさなっているから多様性があるはずだ。

彼女の場合は、軽度の人格交代の様なものが頻繁にみられた。軽度というのは、完全に別人格に替わる解離性同一性障害(DID)ではなく、別の性格や特徴に替わってしまうスイッチングが起こる特定不能の解離性障害であろうと思われることだ。

記憶はほぼ繋がっているようだが、曖昧な場合もある。スイッチングしたときに話が繋がっていない様子が見えることがあるし、本人もやや記憶の断絶を感じているらしいこともある。

過去の記憶が曖昧だったり現実にベールがかぶった状態であったり、記憶から感情が解離していたりしているらしい。半年前の写真を見て、何故こんなことをしているのかを覚えていないといったり、夜にやっていたことを朝になってなんでそんなことをしてしまったのだろうと悩んでみたり。本人の性格傾向が変わってしまうようなことが頻繁にあるようだ。

暴言を吐く人格が突如出ては引っ込んでみたりするが、これなどは傍観している別人格が飛び出てくる感じだ。本人が了解尽くだったことを非難するようなことを言うので、記憶が完全に繋がっていないのかも知れない。

そして豹変前後で言動だけでなく使う言葉や認識も変わったので、私に対応する人格が変わったのではないかとも思えた。豹変後も含め、矛盾した言動がしばしばみられたのもスイッチングによるものだったのかも知れない。

スイッチングする人格は少なくとも4パターンぐらいはあるようだった。顔つきも変わり、写真を他人に見せると同一人物に思えないと言われた。

・基本人格。普段の対人対応をしている、声が低く男勝りの人格。かつての彼女に近い。

・可愛い人格。声が高く、親しい友人やパートナーと接するときの、女性として理想化されたような人格。

・憤怒の人格。激しい怒りを担当する。普段は傍観して時折介入して怒りをぶちまける。基本人格と認識や記憶がやや不一致の様子。

・不明な人格。基本人格と性格も記憶も完全には一致せず、豹変後に現れた人格。

基本人格と可愛い人格はミックスした状態になりやすいようだった。口調と声質は可愛い人格なのに顔つきが基本人格ということもあった。

写真で見ると、上記とは別の顔つきに見えるものがあり、シチュエーションも違うので更に別の人格があるのかもしれない

一人の人と言うにはあまりに落差が大きいが、人格交代と言うには表面的すぎるのでどう考えたらいいのかわからずにいた。完全に別人格になるわけではない特定不能の解離性障害が解離性障害の多くを占めることを考えると、そう考えるのがもっともしっくり来るのだ。この障害についてかかれたものが少なくわかりにくいが、以下が参考になる。

https://susumu-akashi.com/2018/07/switching/

 

BPDの診断基準に「重篤な解離性の症状」が含まれるが、併存とされる場合もある。その境はどこにあるのだろう。

 

非常によくありそうなBPDとの展開

はてなダイアリーから転載。

よくあるBPDの人との顛末2つ。

 

■BPD(境界性人格障害)の人と付き合った末路

どうなるのだろうか

BPDの人は、不思議な魅力を持つ

彼・彼女らは人との距離をとても狭めようとする

精神的な距離がとても短い関係を作る

その為に彼・彼女らは劇的な関係を演出し、自らを守られるべき存在に見せる

だから、人同士の距離が大きくなり、繋がりが弱くなった現代の人間にとって魅力的に見える

けれど、彼・彼女らは愛情を確認するために時として残酷なことをする

試すのだ

その人が何処まで犠牲にしてこちらに意識を向けてくれるかによって、彼・彼女らは愛情を感じる

例えばこうだ

家庭環境の悲惨さを訴え、自傷行為を告白し、自殺すると伝える

あなたが友人・知人と遊んでいると知れば時間・場所に関係なく電話をかけて自分自身を優先させる

深夜に電話をするとか、呼び出してみせるとか

あなたが嫌だと思う行為を行なってみたりなど

(例えばあなたの大切にしているものを粗末にしたり、他の異性と出歩いてみたり)

そうした行為であなたを試し、耐えてくれることを”献身的”であると受け取る

あなたは彼・彼女の憂いを帯びた雰囲気や、こちらを健気に繋ぎ止め頼ってくる姿に夢中になるだろう

だから、初めの頃はそうした試し行為も甘んじて受け入れるのだろう

しかし、あなたの寛容さにもいつしか限界が訪れる

「もう付き合いきれない、もう少しこっちの事も考えてくれ」

あなたのそうした言葉が、引き金になるだろう

彼・彼女らはより強くあなたを試す

それと同時に、自分を守るためにあらゆる手段を講じる

初めの頃、あなたに見せた”かわいそうな姿”を用いて、自分やあなたの周りの人を味方につける

彼・彼女らはあなたが特別だから好きなのではなく、都合の良い人間であるから好きなのだ

だから、自分の思い通りにならなくなると容赦なく捨てるのだ

その頃には新しい恋人を作り、あなたを攻撃しだすだろう

覚えてないだろうか

あなたが彼・彼女らと付き合い始めた頃を

彼・彼女らは昔の恋人のことを頻繁に話さなかっただろうか

そして、その相談にあなたは乗っていたのではないだろうか

それと同じことが起きている

かくして、あなたは同じように彼・彼女らとは離れることになる

しかし、まだ終わらない

新しい恋人を手にいれた彼・彼女らはそれでもあなたを狙う

現在の恋人と少しトラブルを起こせば彼・彼女らは言うだろう

「やっぱり、あなたが一番だった」「もう一度やり直せないか」「友達として相談に乗って」と

そして、あなたはそのトラブルに巻き込まれ、完全に縁が切れるまで利用され続ける

その過程で、あなたは彼・彼女らによって知人・友人の多くを失い、そのコミュニティでの立場も失うだろう

さて、そうした経験を持つ人はその後どういう風に生きていくのだろうか

呪いのように、自らもBPDとなるのか

誰も信じられなくなり、恋愛や対人関係に怯えるようになるのか

こうして書いたのは、BPDの人と付き合った人間が、その後どういう風に生きていくのかを知りたいからだ

増田にもBPDの人間と付き合った経験を持つ人はいるだろう

付き合う前と付き合うあとで、どの様に価値観が変容したかを知りたい

https://anond.hatelabo.jp/20120207210414

 

■彼女が重度の境界性人格障害だった

今年の春に上京して、少し経った頃に彼女ができた。もともとツイッターで話をしていて、東京に来たのをきっかけに会うことに。すぐに意気投合して、会った次の日には付き合うことになっていた。

笑いのツボも、価値観もとても近くて、お互いの趣味が一緒なのも嬉しかった。彼女が何かを話して、自分が同意をすると、こどものような顔をして喜んで甘えてくれて、それがとても幸せだった。

自分にとって初めての彼女だったから、変だと気づくのが遅かったというのはあったと思う。

半月が経った頃、彼女から「元カレにDVされて、怒られるのがトラウマ」「家族が重度の障害を持っている」「DVの影響でこどもが授かれず、もしも授かっても遺伝的に障害がある可能性が高い」との告白を受けた。今の父は実の父ではないだとか、他にもそういう話はどんどん出ていたので、彼女のことが好きで好きで舞い上がっていた自分は「なんて不幸な生い立ちなんだろう。いや、不幸っていう言い方はよくない。そういうのが幸せだと思っていたんだ。じゃあ、自分が本当の幸せを与えてあげよう」としか考えられなくなっていった。10年20年を考えた付き合いをしようと改めて伝えると彼女はとても幸せな顔をしてから、「あなたが今までの人の中で一番です」と泣いた。

彼女はほんとに些細なことで不機嫌になって、数時間で上機嫌に戻る。不機嫌になると(今思えば都合よく)眠くなったり疲れたり頭痛になったり、でも仲直りするとそんなことなかったかのようにはしゃぎまくる。ジェットコースターみたいな毎日で、刺激的ではあった。JRでお互いの住む地域まで1時間以上かかるのに、一月の7割近くは会っていたと思う。

トラウマに触れないように、自分は徹底して、彼女のわがままな言動に一度も怒らないように接していた。「他の女性とツイッターで会話されるのは嫌だ」「多人数でも他の女性と会われるのがいやだ」と言われたのでやめるようにしたし、「男友達と会った時も浮気だと考えてしまう」と言われたから毎回会っている人の写メールを送った。それでも疑われるのでなるべく会わないようにしていった。夜の十時に「今から(終電まで)会いたい」と言われたら一時間かけて駆けつけたし(無理だとかメールにしようと言うと「会いたくないんでしょ」と怒る)待ち合わせ場所についてから2時間経ってからキャンセルの連絡が来ても怒らなかった。ほぼ毎日深夜に電話を2時間以上したり(たいてい向こうは途中で寝るので切ろうとすると怒ったり、10分出るのが遅れると浮気を疑われたりした)、メールを一日最低30通したり(5分返信がないと「嫌われたかなあ」だとか「メールする気ないならやめる?」と怒られる)。急に激怒されても、嫌な気持ちにさせてしまった自分が悪いと謝った。向こうが元カレとツイッターで会話していたり、自分に課してくる注文と同じようなことを彼女が守らなくても、何も言わないようにした。我慢はできたし、指摘したら「じゃあもういい、ツイッターやめる!」みたいにありえないほど怒るから。怒っていない彼女はとても甘えてくれて好きだったから、怒らせないように必死になっていた。

でも、数ヶ月が経ったある日、彼女に好意を持っている男(彼女はそのことを知っている)と、彼女の友達と、彼女の3人が飲みに行った。ちょうど前日に彼女が不機嫌になっていたこともあり、あてつけとは言えど、好意を持たれているとわかっている人と少人数で会われるのはさすがに嫌だったので「あまりそういうのは行かないでほしい」と諌めると、彼女は「怖い」と言った。次の日、再びその男と一昼夜一緒に過ごした彼女は音信不通になった。数日後にメールで連絡を促すと手の平を返したような態度しか見せず、結果別れるということになった。今は彼女は、その男と付き合っている。

彼女がいなくなった頃、見計らったように境界性人格障害(ボーダー)のことを知って衝撃を受けた。ほぼ全ての項目が彼女に該当していたから。

・見捨てられる不安や恐怖心が強い

・他者を過大に評価し理想視していたかと思うと、急にこきおろしたり激しい攻撃性を向ける

・人と適度な距離感を保てずグレーゾーンのない好きか嫌いかの両極端で不安定な対人関係しか持てない

・感情の起伏が激しく自分で感情をコントロールすることができない

・数時間から1日~2日で気分がコロコロと変わる

・価値観や人生観が変化しやすい

・虚言が多い

・キレやすい

・慢性的な空虚感と虚無感

・自己主張する割に甘えが強い

・ダッコなど3、4歳のような愛情を求める

・最も身近な相手を振り回し、相手が自分を見捨てないかを試し続ける

・愛情独占欲求が過度に強く常に誰かとつながっていたいと願う

・嫌われたり捨てられるのではないかという恐怖心や猜疑心から攻撃行動をとりやすい

・時に自ら嫌がられるようなことをわざと行ない「ほらやっぱり私を見捨てた」などと相手を困惑させる

あのあてつけは「試し行為」であることを知った。愛されていることを確認するために、相手の嫌がる無理難題を持ちかけて許してもらおうとする。でも、例えそれをクリアしても要求はどんどんエスカレートするから、結局いつか破綻する。ボーダーに「そういう愛情表現は間違っている」と言っても通用しない。彼女はまともな愛情表現を知らない人だから。

一度だけ、音信不通の時に彼女のバイト先の駅まで行った。別れるにしても直接話したかったし、前にこっそりバイト先に訪れた時は喜んでくれたし、不機嫌から上機嫌になるのもこちらから水を向ければ今まではあっという間だったから。でもその日は会ってくれなかった。

後に彼女の共通フォロワー伝いに聞いた話だと、自分は「”毎日”最寄り駅で”待ち伏せ”している怖い人」という扱いになっていた。彼女の頭の中の罪悪感が、嘘にならない程度に誇張され、彼女が悪くない方向に正当化されて、それが絶対の考えとなる。こちらから訂正を求めたくても、ストーカー同然の扱いをされているため、無理に近寄ったら「怖い」と言われる。彼女の周囲の取り巻きには彼女しか近寄れないし、心情的に彼女の味方をするから、当然自分が悪者になった話を真に受ける。元カレが一番距離的に遠くなるのを、無自覚でわかっているのだと思う。浮気や大量のわがままをしてきたのは彼女なのに、全ての罪を自分に転嫁されて、「元カレはひどかった」「わたしは男運が悪い」と周りの男にアプローチ。そういう言葉につられてやってくる男を捕まえて、付き合い始めの楽しく甘い部分だけを吸って、ボーダーの症状が出る頃に次のターゲットを見つけて乗り換えてここまでやって来ていたということを、別れてからようやく気づいた。

詐欺とは違うのだと思う。詐欺は初めから相手を騙すことを考えているけれど、ボーダーは騙す気はなく、好きでいる瞬間は真剣に好きなのだろう。彼女も自身のことを「わがまま」「ツンデレ」「やきもちやき」という風に捉えていた。彼女の中では、恋愛下手なわたし、なのだ。

だけど彼女は反省と学習をできない。反省は自分が悪いと思わないとできないから。彼女は自分に都合の悪いことを全部相手が悪いと正当化してしまう。新しい恋人とも今は楽しいだろうけれど、絶対に自分のような流れで失敗するし、次も、その次も同じことの繰り返しになる。

最近、新しくできた彼氏のツイッターをのぞいてみると、「あなたが今までの人の中で一番です」というようなことを言われた、と舞い上がっていた。時期から何まで、まったく同じパターン。ちなみに、この人が彼女にとって20人目の彼氏。彼女は20代前半。

今考えるとありえない人だったけど、深い仲になった恋人にしか本性を見せないから、周囲の評価はすこぶるいい。真実を知っている恋人はカットアウトして「ひどい人だった」「わたしは断れない性格」とアピール、周囲は「かわいそうに」「あなたは優しすぎる」ともてはやす。本人は悲劇のヒロインとして構ってくれることに喜び、元カレたちだけが割を食う。すごくよくできたシステムだと思う。

DVの元カレも、本当の部分はあれど、それほどひどい人ではなかったのではないか、と思うようになってきた。自分の行動で、ひどいストーカー扱いになるくらいだから。彼女の話もどこまでが本当なのか、今では疑わしい。

ボーダーの人は、初めに恋人を理想化するから、その時の異常なまでの好かれ方がまだ残っていて、たまに思い出すとつらくなる。不機嫌になった時は全人格を否定されるようなことを、彼女なりの正しい論理でとことん突きつけてくるけど、逆に上機嫌の時には、全人格を肯定しても足りない、というほど肯定してくるから、今後あれほど好かれることがあるのだろうかと不安にはなる。

でも、ずっと続いていたら確実に依存になってしまっていたと思うし、友達や仕事も全て悪い方向へ行ってしまったと思う。そして何より、彼女は見切りをつけたらあっさり次へ行く。彼女にとっては構ってくれる人なら誰でもよいから。だから深みにはまる前に別れることになってよかったのかもしれない、と今では思う。覚せい剤みたいなもので、向こうに完全に自分を委ねていたら、いなくなった時に耐えられなかった気がする。自分は彼女を愛していたけど、「ある日いきなり消える可能性を孕んだ二人だけの世界」で生きることは無理だった。一回相手を諌めた程度でなくなってしまう関係は対等ではないことに、ようやく気がついた。

一度彼女が最高潮に怒って(「会いたい」と連絡が来たので、会ったら「疲れてるんだけど」と怒られた)、その時「他人を信じてもどうせ裏切られるだけだから、初めから信じない」「信じているのは自分だけ」と自嘲気味に言ったことがあった。

でもきっと、彼女の中にはちゃんとした自分がないのだと思う。ずっと逃避して生きてきたから精神が途中で止まっていて、それを認めるのがつらいから、正当化するためにカメレオンのように恋人に言動を合わせて、これが自分だと思い込む。指輪をひけらかすように、のろけを強要して、「わたしの彼氏はこんなに愛してくれるのよ」と周囲に見せびらかすことで自己肯定をする。ボーダーの典型的な症例らしい。

「新しい恋人と性格がぴったり」と、まるで懲りていないツイートを見て、そう感じた。自分と彼女の性格が運命的に合っていたのではなくて、実は無意識に向こうが合わせていた、というのが一番悲しかった。

つらいこととかから逃げないで、自分のダメな所と向き合って、じっくり解決していこうと何度も言った。壊れそうな人だから大事にしたい、と思った気持ちに嘘はなかった。

でも相手はもう壊れてしまっていた。

ボーダーであることを教えたい。けれど、今は話を聞いてくれる立場ではないし、他人に戻ってしまった自分の役割ではないのだとも思う。

それにやっぱり、正直もっと不幸な目にあってしまえ、と思っている自分がいる。

https://anond.hatelabo.jp/20100820021613

 

本当に、BPDの行動パターンはよく似ている。何から何までそっくりではないが、基本的な心性が共通しているので、似たような言動をする。

自分の経験とも共通する部分がいくつもある。

ぞっこんという態度から突然180°違ってしまうのが恐ろしい。何があったかもわからない。おそらくは彼女の中で起きたことなので、本人にも説明がつかないが、【見捨てられ不安】【飲み込まれ不安】【脱価値化】【二極思考】【幸せ恐怖症】などといったことが、何かのきっかけに起きたのだと思われる。自分が一体どんな扱いを受けていたのかわからないが、音信不通になってから一回だけあった返信では、事実と異なることをぶつけて責任転嫁して来た。暴力を振るうわけでも嫌なことをするわけでもない私を嫌った理由を些細なことにこじつけているだけだった。

音信不通になった後は、おそらく(彼女の職場の)知人との間でストーカー扱いでもされていたのではないかと言う気がする。その期間でもなぜか私に対する好意を手の込んだやり方で暗示するような行為があったのが余計にわからない。音信不通でありながら何故か関係を完全には切らず、借りていたものを返す約束をした後もずるずると引き伸ばされた。

非常につらいいたぶり行為までされた。何故そんなに憎悪するのかがわからないが、遙か昔もそうだったから、そこは彼女の特性なのかも知れない。二極思考で悪とされるとどうにもならない。

 

BPDは、自分の空虚な穴を埋める無限の愛情源が何処かにあるとおもってさまよう存在だと思う。そして自分自身が自分自身の問題に向かい合おうと思わない限り、ひたすらさまよい続けることになるのだろう。

彼らは病気なのだ。自然治癒することはない。おそらく、なおしたいと思い、自分を見詰め直せるタイプの人でないとなかなか改善はしない。元BPDを自称する人達には、自分を客観視し、勉強熱心で自分の状況をつかむことができている人が多いようだ。