BPDを理解するのに役に立つかも知れない、患者に寄り添った立場で書かれたページへのリンクを紹介した。
その中で、もとBPDの臨床心理士さんがこう書いている。
高機能型の境界性人格障害の人は
・人を喜ばせることが好き
・人のために、自分のことを犠牲にしてしまう
・困っている人、弱い人を放っておけない
という面を持っているはずです。
とても良い特徴のようですが
人を優先させてしまうせいで
自分のことをおろそかにしたり犠牲にしたりしてしまい
自分を大事にできなくなってしまいます。
高機能型の境界性人格障害の人には
これが症状を悪化させる原因になってしまうんです。
これらは全て
共感性の高さから来るものです。
これはBPDではない自分にも当てはまる。共感性と言えるかどうかはよく分からないが、誰かのためについ頑張ってしまう傾向が未だ残っている。ボランティアに自分の人生の大事な時間をつぎ込んで、結局自分の人生を大切に出来なかったり、自分の時間を潰してまで誰かのために頑張ってしまったり。自分の人生で自分を人生の主人公にしきれない。
BPDに見られる特徴ではあるけれど、機能不全家族で育ったアダルトチルドレンの傾向の一つととらえられる。何をしてどんなに成功しても親に認めてもらえなかった子供時代の影響によるものだ。
今の自分は少しでも自分のために行動しようと思うようにしている。他人のために頑張りすぎない、他人に飲まれない、なるべく自分の人生を豊かにするために自分の時間を使う。そうでないとつい他人に飲まれ、どうかすると都合よく使われてしまう。
ボランティアで頑張ってきた人が、突然去ってしまうケースを見てきたけれど、おそらく同じようなことだったのだろう。
今更遅すぎるのだけど。それでも破滅的に自己犠牲で生き続けるよりはましだろう。